下地の状態をよく確認します。
この建物は金属パネルが床面にビス止めされているだけで、さらにその隙間には少量のシーリング材で防水されていました。
雨水の流れる床面にシーリング防水だけではかなり不安なので、パネルを一度取り床の防水を行ってからパネルを戻そうとしましたが・・・取れない。奥を覗いてみるとなぜか一つの団子状の塊り（接着剤？）が着いていたのでパネル撤去を諦めパネルを巻き込む事にしました。
パネルの動きが強ければ被さるウレタンゴムに負担がかかり、床との取り合い部分から疲労破断してしまう恐れもあるのでしっかり固定します。団子（接着剤？）とビスだけではパネルの動きが止められるか不安だったのでアンカーで固定し直しました。
パネル・床間の段差もなだらかにしておきます。
カチオン系樹脂モルタルで下地調整をします。
下地が充分乾燥した事を確認し、プライマーを塗布します。
吸い込みの少ない金属パネル等にはエポキシ系プライマー等を使用します。
ピンホール（気泡等でできた小さな穴）等をシーリング材などで補修します。
シーリング材は成分の近いポリウレタン系シーリング材を使用します。
充分な厚みを確保するため補強布を使用します。
今回の仕様は壁パネル・床パネル（沓摺部）間の目地底までウレタンを突き付け、最後にシーリングで収める予定なので、パネル間のシーリング材を撤去し目地底まで補強布を入れます。
立上り部にノンサグタイプのウレタンを塗布します。
立上り部にノンサグタイプ２回目を塗布します。
材料をケチらずガンガン厚みを付けていきます。
最後に平場の塗布２回目と同時に立上り部の仕上げを行います。
ウレタンが硬化した後、仕上がり・膜厚の確認をします。
問題が無ければトップコートを塗り残しの無いよう塗布します。
最後に端末のシーリング処理をします。
今回は防水性・意匠性を考慮し、大きく角度をつけ充填しました。
再度ウレタンの仕上がりを確認し、問題が無ければ終了です。
