平成27年7月21日(火曜日)
当社の活動状況→本日の工事進捗状況
現在施工中の現場が、とても残念な状況になっています。
過去に工事をされた塗装屋さんが建物を台無しにしてしまっているのです。
知識と経験のない塗装屋さんが犯す失敗の典型的な事例です。
このブログを読んでる方の中には塗装を生業としている方も多いのですが、このような失敗をしないで欲しいと願いをこめて書きます。
まず1番大きな失敗、いや、失敗というよりもそもそも絶対にやってはいけないことなんですが、銅板の屋根に塗装をしてしまっているのです。
せっかくの銅板一文字葺きの屋根が台無しです。
何のための銅板なのか全く理解不能です。
塗膜が2層になっているので、過去に2度の塗装を繰り返しています。
まあ、1度めを塗ってしまった業者が悪いワケですけどね。
あまりにも知識がなさすぎるし、わかっててやったとしたら悪質極まりないです。
まあ、銅板を塗ってはいけないことぐらい普通のレベルの業者なら皆知っています。
このブログを読んでいる方にそれを知らない人はいないと思います。
問題はもう一つの失敗です。
これについては知らない方も多いと思いますので、ぜひ気をつけて欲しいと思います。
今回の銅板屋根は一文字葺きなんですが、塗装する際にこのハゼ部分を足で踏みまくって潰してしまっているのです。
レベルの高い塗装業者さんなら、ここまで書けば私が何を言いたいのか理解できると思います。
一文字葺きのハゼ部分を潰してしまうと毛細管現象によって雨漏りする危険性が高まるのです。
緩勾配であれば雨漏りのリスクがとても高くなります。
銅板一文字葺きに限らず、金属葺きの屋根の上を歩いたり、屋根の上で作業したりする時は、極力ハゼ部分を踏まないように気をつけないといけないのです。
さらに前回の塗装業者さんが残念なのは、ハゼの奥のほうまで塗料を塗り込んでしまっています。
本人的は丁寧な仕事をしたつもりかもしれませんが、これもNGです。
前述したのと同じ理由から雨漏りのリスクを高めることになりますし、銅板の裏にまわった雨水や湿気の逃げ道を塞いでしまうことにもなります。
他にも沢山の問題がありましたが、とりあえずこの2つだけ書いておきます。
世の塗装業者さんも、もっと建物についてちゃんと勉強して欲しいですね。
建物に携わる仕事である以上、最低限の知識は身につけておくべきだと思います。
例えば、雨漏り診断士の資格をとるだけで、前述のような失敗は防げるはずです。
ダメな業者のおかげで、我々も大迷惑です。
何より一番の被害者はお客様です。
ダメ業者を排除&淘汰するために、もっと啓蒙活動をしなければいけませんね。
ではでは。
僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界
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興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。