社長ブログ

防水塗装工事・大規模修繕工事における合見積の正しい活用法について。

2016.3.2

平成28年3月2日(水曜日)

合見積(相見積)大歓迎です。
というか、昨今では合見積が当たり前です。
新規の場合は合見積をとらないお客様のほうが珍しいくらいです。

当社の場合、既存のお客様が合見積になるケースはありませんが、新規のお客様は合見積になることがあります。
あえて新規のお客様にはこちらから合見積をお薦めしているぐらいです。
複数の業者からいろいろ話を聞いてじっくり検討して欲しいと考えているからです。

防水・塗装工事、外装工事は100円、200円の買い物ではありません。
何十万、何百万、場合によっては何千万円もの大きな費用が必要な工事です。
失敗したら取り返しがつきません。

ですので、お客様には後悔しないために合見積をとることをお薦めしています。
専門知識がなくても、数社から合見積をとって比較検討することでそれなりに見えてくることもあるからです。
いろんな業者さんの話をじっくり聞くうちに、本当に知識や経験がある良い業者さんなのか、口先だけのダメな業者さんなのかがわかる時もあります。

専門知識がないお客様でも合見積をとって比較検討することはできるのです。
面倒くさいかもしれませんがここの努力を惜しんではいけません。
何と言っても何十万、何百万という大きな買い物ですから。
焦らずじっくりと検討してください。

ただ、一つだけ気をつけて欲しいことがあります。
それは合見積の際に、金額で判断しないことです。
もちろんお客様にとって金額が重要なのはわかっています。
お金は大切です。
工事費用を抑えたいのはお客様の切実な思いです。

安くできるのであれば1円でも安いほうが良いに決まっています。
私がお客様の立場でも間違いなくそう考えるでしょう。
当然のことです。

しかし、だからこそあえて言いたいのです。
合見積を金額だけで判断してはいけません。
なぜなら、防水工事や塗装工事の合見積は、価格ドットコムのように同じ商品を比較しているわけではないからです。

重要なのでもう一度繰り返します。
防水工事や塗装工事の合見積は、価格ドットコムのように同じメーカーの全く同じ商品を比較検討しているわけではありません。
そもそも金額だけで判断できる比較検討対象ではないのです。

極端な例え話(比喩)になりますが、クラウンとカローラの金額を比べてもクラウンが高いに決ってます。
そんなことは見積書を比較するまでもなくわかりきったことです。

お客様が合見積でやるべき(判断すべき)なのは、クラウンとカローラの金額を比較することではありません。
そんなことは全く意味がないのです。
お客様が合見積で判断すべきことは次の3点です。

1)それぞれの業者が、クラウンの見積を出しているのか、カローラの見積を出しているのか、あるいは軽自動車の見積を出しているのか?

2)自分の建物に必要な工事は、クラウン工事なのか、カローラ工事なのか、それとも軽自動車で充分なのか?

3)そして、その業者は、本当に見積書(仕様書)通りの商品(工事・サービス)を提供・履行すると信頼できるのか?

※クラウン・カローラ・軽自動車は、工事仕様やグレードの比喩です※

上記3点を強く意識しながら、複数の業者から合見積をとり、複数の業者からいろいろ話を聞いてください。
面倒くさがらずたくさんたくさん話を聞いてください。
そうするといろんなことが見えてきます。

何度も質問するうちに面倒くさそうな対応をとる業者も出てくるかもしれません。
言ってることが前回とコロコロ変わる業者も出てくるかもしれません。
いろいろ話を聞くうちに、無駄な工事を省いて工事費用を抑える工夫に気づける場合もあるでしょう。

とにかく、じっくりと比較検討し、自分の建物に必要な工事を決めて、その業者さんを信頼できると思ったら、そこから金額交渉をスタートさせましょう。

1円でも安くするための努力は信頼できる業者を決めてからやるべきなのです。
信頼できない業者が何十万値引きしてくれても全く価値がないのは言うまでもありません。

自動車を買う時と同じです。
自分が買う車種と店が決まらないうちから価格交渉はできません。

重要なので繰り返します。
合見積を金額だけで判断してはいけません。

もちろん理屈の上では、全ての業者が同じ仕様・同じ条件で見積を作れば金額だけで比較検討できることになりますが、現実にはそれが難しいのです。
なぜなら同じ仕様・条件であっても、ある業者がやればクラウンになり、ある業者がやればカローラになる、というのが工事の世界の現実なのです。
職人の経験、腕、会社の経営方針などで工事品質が全く変わってくるからです。

防水工事・塗装工事で失敗しないためには、複数の業者から合見積をとりましょう。
合見積は金額で判断せずに、前述した3点を強く意識しながら比較検討しましょう。
そして、お願いする業者が決まったら1円でも安くすべく価格交渉をしてください。

ちなみに、もし当社を選んだ頂いた場合ですが、価格交渉は何卒お手柔らかにお願いします。(笑)
もちろん1円でもお安くできるよう最大限の努力はいたします。

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

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