防水について

【雨漏りの予防】外壁タイル面の透明塗膜防水について(1)

2022.4.1

2022-04-01

本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。
前回に引き続き、【外壁タイル面の透明塗膜防水】の提案機会の多い鉄骨造ALCタイル貼りの建物での事例を基に、実際の施工工程について書きたいと思います。

 

①下地補修
既存タイルの割れ、欠け、浮きなどの不良部分を撤去し、張替えします。
タイル目地の欠損部分についても、目地材を充填処理します。
鉄骨造ALCタイル貼りの建物のコーナー部分はウィークポイントになりがちですので、状況に応じて亀裂誘発目地を作ります。

 

 

②シーリング処理
既存でシーリングされている目地、サッシまわりなどは撤去・打替えします。
透明塗膜防水との接着性からみれば、アクリルウレタン系のシーリング材が推奨されますが、建物側から考えると変成シリコン系の方が適していると考えます。
変成シリコン系を使用する場合は、必ず2成分系のノンブリードタイプを選択し、硬化後に接着補強材を塗布します。

 

 

③タイルクリーニング
既存のタイルを洗剤洗浄し、タイル目地は高圧洗浄します。

 

 

④透明塗膜防水工程 ~シーラー塗装~
下塗りとなるシーラーを塗装します。
鉄骨造ALCタイル貼りの建物では、シーラーの吸い込みが激しいケースが考えられますので、しっかり濡れ色になるまで塗装回数を調整します。

 

⑤透明塗膜防水工程 ~主材塗装~
防水のキモとなるのが、主材塗りです。適切な膜厚を確保するまで積層させます。
平滑仕上げ、さざ波仕上げなど仕上げ方法に応じて、塗装回数を調整する必要があります。
特に平滑仕上げの場合は、美観上塗布量が少なくなりがちなので注意が必要です。

 

 

⑥透明塗膜防水工程 ~上塗り~
主材塗り工程の防水層を保護するトップコート工程です。アクリルシリコン系の物が一般的ですが、最近はより高耐久のフッ素樹脂のタイプもあります。
透明塗膜防水材メーカーによっては、上塗り工程後にさらに低汚染仕上げ剤を塗布する仕様もあります。

 

前回もお伝えしましたが、透明塗膜防水は非常に手間のかかる工事です。
健全な防水層を構築するには、しっかりとした下地を作り、適切な膜厚を確保しなければなりません。
透明塗膜防水に興味を持たれた方は、実績に裏付けされたノウハウを持つ弊社に是非ご相談ください。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭

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