防水について

防水工事の主要材料での分類【セメント系防水層】

2015.1.19

セメント系防水層

セメント系防水とは、基成分にセメント類を用いている、モルタル防水、ケイ酸質系塗布防水およびポリマーセメント系塗膜防水の3種類をいう。
一般に地下防水構法および水槽類防水構法で使用する。
セメント系防水の下地は、基本的に現場打ちコンクリートに限定されており、そのコンクリートの強度および表面状態などによって、防水施工の品質性能が決まってしまうという重要な問題である。
特にコンクリート打設後の期間(4週間以上)、凍害や養生不足などによる脆弱な部分がないこと。
またコンクリートの厚さが所定の厚さであることなどは、最も重要な問題となる。

モルタル防水工法

透水・吸水に対する対抗性能を高める防水剤を混入したセメントモルタルを床、壁、天井などに施工して、漏水を防止する工法である。

ケイ酸質系塗布防水工法

コンクリート内部の空隙部分に浸透し、水和結晶の生成にともなって、空隙の多いコンクリートを緻密なコンクリートに変化させるケイ酸質系の塗布防水材を床、壁、天井などに施工して、漏水を防止する工法である。

ポリマーセメント系塗膜防水工法

ポリマーエマルションをセメントの水和反応により凝固乾燥させ、ポリマーの物性により、可とう性が得られるポリマーセメント系の塗膜防水材を床、壁、天井などに施工して、漏水を防止する工法である。

<主な無機系防水材メーカー>

大関化学工業 パラテックス

大日化成 BIGSUN ビッグサン

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