メンテナンスについて

建物の劣化サイン その2

2022.6.3

2022-06-03

本日のスタッフブログは二宮が担当いたします。
前回の私のブログ記事は「建物の劣化サイン その1」というテーマで建物に起こりうるトラブル、そのサインを綴らせて頂きましたが、主に外壁に対するトラブルがメインとなっておりました。
そこで今回は、「建物の劣化サイン その2」と題しまして屋上、ベランダ等の防水に関するトラブル事例をこちらも数ある現場の中でほんの一部ではありますが、ご紹介して行きたいと思います。

 

【防水のトラブル・そのサイン】

・屋上トップコートの剥がれ、コンクリートのひび割れ
 

 

・分かり難いですが上部笠木まわりからの浸水により立上り部ウレタン防水層の裏に水が回っており防水層が膨らんでいます。
幸い雨漏りには至っておりませんでしたが、しっかりと外側から防水をしている為、水の抜け道がなくなってしまったパターンです。
 

 

 

・その他ウレタン防水の膨れによる劣化症状
 

 

・塩ビシート防水
長期にわたる寒暖差等の繰り返しでシート自体が伸縮を繰り返し、鋼板が外れるなどしてシート全体がたわんでしまっています。
浮いているだけでシートが切れていなければ早急の雨漏りの心配は少ないですが、元に戻ることはありませんので、放置しているとシートが切れて雨漏りにつながります。
 

 

・シート防水の剥がれ
最初は小さな膨れや不具合を放置していたことによって連鎖的にはがれていってしまったケースです。
完全にシートの裏に水が回ってしまっているので全面的な防水工事のやり直しが必要です。
 

 

・FRPトップコートのひび割れ、剥がれ
戸建てベランダFRPによくある事例です。
FRP自体は耐久性に優れ、とても頑丈なものなのですが、そのFRPを保護してトップコートがひび割れてしまっているケースです。
全体にヒビが広がっているケースが多く、見た目のインパクトが大きいのでご心配されるでしょうが、トップコートだけのひびであれば雨漏りの心配はございませんので、トップコート塗り替えだけで済む場合もございます。
 

 

【番外編】
今回も番外編として、まれにですが現調へお伺いした際に目にすると「あぁ…」と思ってしまう、そんなケースです。

 

・屋上にびっしり、長年の苔
苔自体は撤去して掃除をしてあげれば取り除くことは簡単なのですが、怖いのが苔や土等が排水ドレンを詰まらせてしまっているケースです。
詰りの度合いにもよりますが、場合によっては樋の交換が必要になり、その交換の為だけに足場が必要という事になってしまうケースもあります。
 

 

 

・水分、水が多いため、排水ドレンによくみられるケースです。
生木が生えてしまっています。シート防水、ウレタン。コンクリート関係なく根が防水シートを突き破り雨漏りを引き起こします。
引き抜いた後に応急的な処理が必要です。

 

前回の外壁、今回の防水でそれぞれのトラブル事例の一部をご紹介してまいりました。
また折を見て他事例等をご紹介して行ければと思っておりますので、ご一読いただければ幸いです。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 二宮圭太郎

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