本日のスタッフブログは、二宮が担当させていただきます。
今回は、前回私の投稿させて頂いた記事であります「外壁劣化のサイン」。
ここから少し踏み込んで「外壁のチョーキング現象」についてお話ししたいと思います。
前回のブログはこちら!
(「4. 変色」について、今回はご紹介します)
初期症状であるサインを見逃さないことが、建物の寿命を延ばす非常に大事な事柄であります。ぜひ、ご参考にしてください。
チョーキング現象は外壁塗装の劣化サインの一つです
吹き付け塗装の外壁は、一般的に建物の外壁仕様で多くみられます。
チョーキング現象は、外観の劣化や不具合などの症状も比較的わかりやすく表れる事から、吹き付け塗装された外壁の劣化サインの一つとして知っておいていただけたらと思います。
吹き付け塗装とは・・・エアスプレーなどの吹き付け機器を使用して塗料を霧状にし、壁面に吹き付ける工法のことです。
まず、外壁チョーキング現象とは何か?
外壁チョーキング現象とは・・・外壁の塗装表面に白い粉末状の物質(チョーク)が現れる現象を指します。これは、外壁の塗料が経年劣化や気候条件の影響を受けて、表面から溶解・風化し、チョーク状(粉状)になることが原因です。
外壁のチョーキングが発生すると、全体的のぼんやりと古ぼけたような見た目になり、外壁の美観を損なうだけでなく、塗膜の保護機能も低下してしまいます。
チョーキングの原因を3つご紹介!
①太陽光や紫外線の影響
外壁チョーキングに限ったことではありませんが、やはり太陽光や紫外線は建物の塗料を劣化させる一番の要因です。
②酸性雨
こちらも外的要因ですが、外壁だけに限らず、酸性雨は建物を侵食し、チョーキングをはじめとした劣化を促進することがあります。
③塗料の品質
低品質な塗料は早期にチョーキングを引き起こす場合もあります。
<チョーキングの施工方法>
1. 外壁の清掃
まず、外壁を高圧洗浄機やブラシで十分に清掃し、チョークを含むほこり、泥等の汚れをしっかりと取り除きます。
2. 下地処理
補修、シーリング処理、下塗り材の塗布等の適切な下地処理を行い、塗料が密着しやすい表面を作ります。
弊社は、この下地処理に何よりも重点を置いております。この工程を飛ばし、ただ上塗り塗料を塗って完了という業者さんが少なからずおります。そういった「ただ色を付けただけ」の工事では、建物の「補強」「補修」とはいいがたい面があります。
3. 塗装
適切な塗料を選び、外壁を塗装します。基本的には中塗り、上塗りと同じ材料を使い複数回の塗装をして仕上げます。
高品質な塗料を選び、耐候性が高いものを使用することで、チョーキングだけでなく、クラック、膨れ等外壁劣化が起こりにくくなります。
4. 定期的な保守
外壁の塗装は定期的な保守が必要です。塗装の劣化が進まないよう、定期的な点検と塗り直しを行うことが重要です。
最後に
外壁のチョーキングのお話をしましたが、結局は建物全体に通じる事でして、適切な補修、メンテナンスは外観を美しく保つだけでなく、建物を保護するためにも対処が必要です。
特に最初にも書かせて頂いた「ただ色を付けるだけ」「塗り替えただけ」の工事が、昨今非常に多く見られます。工期も早く何より低予算で建物がキレイになるので、ご選択されているのでしょうが、これではキレイに見えるだけしかメリットがないのです。
新築時の建物と10年経った現状の建物、同じ建物を新築時と同じような仕様、ちょっとした補修と外壁の色を付けただけで、この先10年~15年と乗り越えられるのでしょうか。
10年間耐えた建物をしっかりと「補修」して、この先10年間の為に「補強」してあげる事が「改修工事」であると考えています。
建物のメンテナンス「塗り替え工事」と「改修工事」は違います。
こういった改修工事を謳いながらも内容は「塗り替え工事」という現場を目にする度に、もやもやしたものを感じます。少なくとも私がお話しするお客様に対しては、こういったわかりにくい塗装工事と改修工事の違いや非常に重要な点はしっかりとご説明をして少しでもご理解を頂ける様努めております。
何をすればよいかわからない時、専門家に相談することをおすすめします。建物の現状、築年数、立地条件、先々の活用法等々、建物個々の条件や外壁の材質に応じて色々なご提案をしてくれると思います。
弊社は、ご相談・お見積り無料でやらせて頂いております。何かありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
日本外装株式会社
サービスプランナー 二宮圭太郎