本日のスタッフブログは、奥村が担当いたします。
このブログは、雨漏り調査で体験した話を書かせていただきます。最後まで読んでいただければ幸いです。
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今回紹介する物件は、神奈川県横浜市にある5階建てのビルです。
3階室内の天井から漏水しているとのことで散水調査をすることになりました。
漏水箇所の写真
それでは、散水調査開始!
①まず最初に漏水対象位置真上にあるベランダ内サッシに散水。
散水中写真
※450分散水、180分経過頃、診断対象位置外から漏水がありました。
②サッシ下部防水立上り部に散水。
散水中写真
※450分散水、診断対象位置から漏水はありませんでした。
③ベランダ内左側外壁部とライトに散水。
※約450分散水、180分経過頃、診断対象位置外から漏水がありました。
室内漏水写真
④外壁に養生を施し、外壁上部から散水。
散水中写真
※450分散水、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑤最後に、漏水対象位置から少し離れたベランダ内サッシと手摺り根元に散水。
散水中写真
※約180分で、診断対象位置から漏水がありました。
室内漏水写真
サーモグラフィ画像
調査結果は・・・
今回の散水調査に関して、最初に漏水箇所上部にあるベランダ内サッシと外壁とライトからの散水(①②③を参照)を行い、診断対象位置ではない場所から漏水がありました。このことから、時間の経過で対象位置から漏水すると思われたが出なかった。
別の場所で同じ形状のサッシが対象位置から少し離れたところにあり、最初のサッシから漏水したことからそのサッシを散水したところ診断対象位置から漏水を再現しました。
サーモグラフィー画像を見ていただければ分かりやすいのですが、サッシから入った雨水が天井に溜まり、一定量を超えると診断対象位置から漏水すると考えられます。
散水検査では既存屋上防水層に問題ないことがわかっています。貫通部散水で再現できたことから大雨と強風など条件が揃った場合に雨漏りが発生したと考えられます。
今回は、ここまでにしたいと思います。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
日本外装株式会社
サービスプランナー 奥村直人