改修・修繕について

共有部床面の長尺シート

2022.9.20

2022-09-20

本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。
マンションやアパートの共有部床の仕上げについて、近年では主流になりつつある長尺シートについてご紹介します。

 

私がまだ現場で作業をしていた頃は、共有部は塗り物の床材仕上げが多かったと思います。
単純に美観の為に塗床材で仕上げたり、軒裏や階下への影響を考えて塗膜防水材で仕上げたりするのですが、新築とは違いリフォーム工事では、簡単に入居者さまの通行制限できませんので、段取りが結構大変なのです。
『共有部床施工の為、8:00~17:00は入退出できません。』などと強引な周知書を出そうものなら間違いなくクレームがきてしまいます。
そこで、通行帯を確保すべく廊下や階段を半分ずつ施工したり、深夜帯に速乾の材料で作業したり、超速乾のスプレー(吹付)を検討したりしていました。
そうして苦労した段取りでも、廊下や階段を半分ずつ施工すれば、真ん中に継ぎ目のラインが出てしまい仕上りに納得がいかなかったり、深夜のわずかな時間に塗布した速乾のウレタン防水材が、硬化はしても歩行可能な状況にならなかったりと色々と頭を悩ませてきました。
あの時代を知る職人さんには、あるあるだと思います。

この苦労話を延々としても話が進まないので、今回のテーマ『長尺シート』の説明に移ります。

 

長尺シート材の特徴として、『耐摩耗性能』、『防滑性能』、『衝撃音遮断性能』、『防水性能』に優れるという点があげられます。
マンションやアパートの共有通路や階段は、中歩行帯~重歩行帯に分類されます。
この歩行量と耐久性の関係が耐摩耗性で、長尺シート材は非常に優れています。
耐摩耗性が優れるということは、それだけメンテナンスサイクルも延びることになります。
ちなみに商業施設通路などの超重歩行帯に対応する長尺シートもあります。
また、雨天時に濡れた塗床やタイル面は思いのほか滑ります。
特に階段などで滑ると大きな事故にも繋がりかねませんので、安全面からも防滑性能は大事な要素です。
衝撃音遮断性能は、歩行音の軽減効果のことです。
革靴やハイヒールなどは歩行音が響くので、生活サイクルが多様化した現在では考慮すべき要素です。
そして、防水性能です。
複層構造の塩化ビニル系のシートは、近年ではマンションのベランダ防水にも採用されているほど防水性能に優れています。
ウレタン防水を併用した防水工法が確立されていますので安心です。

 

本当は、施工工程までお伝えしたかったのですが、話が長くなりましたので次回に続きたいと思います。
ご興味のある方は弊社に是非ご相談ください。
ではでは。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭

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