雑談・社内情報

ブランコ作業 ~一人前になるまでの物語~ 10話

2022.10.11

2022-10-11

本日のスタッフブログは、奥村が担当いたします。
このブログは、私がブランコ(ロープワーク)作業を本格的に行えるようになるまでの物語を書かせていただきます。
最後まで読んでいただければ幸いです。
前回のブログは、松戸の現場でやっと10階建てから問題なく作業を達成出来た話とブランコで一人前になったと感じた矢先、また新たな壁が現れその現場に挑むところまで書かせていただきました。

中央区にある9階建ての建物で雨漏りがあるとのことで、外壁クラック部にシーリング処理を行い、サービスでガラスクリーニングをすることになりました。
施工範囲は、横に2.5M~3Mほどで縦は9階~2階でしたので、職人のNさんと打ち合わせをして午前の1本目は自分が降りることになりました。
今回のロープ作業によるクラック補修は、クラック部分のカット(クラック部をカッターでVの字にカット)とプライマー(シーリングをする前の接着剤的な物)塗布までの予定です。

屋上で準備を済ませ午前9時ぐらいから降り始めました。ロープ作業1本下がり終わるのは、だいたい11時ぐらいかなと思っていました。
作業を始め高さへの恐怖はそれほどありませんでしたが、下が歩道だからかクラック部分のカットの際、撤去した外壁材がボロボロと下に落ちる度、心臓がドキッとする怖さがあります。
下は、コーンバーで覆っているので歩行者に当たることはないと思うのですが嫌な感じの恐怖だなと思いながら作業を続けました。
プライマー塗布に移り、これがクラック部分のカットよりも更に嫌な怖さなのです。
プライマーとは、ほぼ液体でドロップみたいな金属の缶に入っていて刷毛に浸けてカット部分に塗布するのですが、この缶の蓋を開ける際、多少の力が必要なんですけど、下が歩道だからか開けた時、ひっくり返したらどうしよう等、嫌な想像が膨らみ力が入りづらくなりました。
慎重に力を調整して、缶を落とさないように左手の握力を全開にしてやっとの思いで蓋を開けることが出来、もうこんな思いはしたくないと感じた自分はプライマー塗布後、蓋を開けたままバックに戻しました。

人通りが多い場所での作業でしたので、9階フロアの作業を終えるのに40分程かかってしまいました。
時間を掛け過ぎたと思い少し急ぎ気味で進んだのですが、8階7階のクラックの数が想像以上に多く同じく各階40分程かかり、この時点で作業開始から約2時間が経過していました。
過去最長でも、ブランコに乗り続けたのは1時間半ぐらいだったので新記録だなとふと思いました。
3フロアで2時間なので簡単に計算して、終わるまで約5時間ぐらいかかるなと考えながら淡々と作業に取り組み続けました。

途中、Nさんが「一回降りて休憩するか?」と声を掛けてくれたのですが、私は「ここで1回降りたら心が折れてもう今日は降りられないです。」と答え、また黙々と作業に没頭しました。この後、私は人生で一度だけ体験した特殊な恐怖の出来事をこの現場で再び味わうことになりました。

今回はここまでにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 奥村直人

 

 

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