2022-10-14
本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。
前回のブログ(共有部床面の長尺シート)にマンションやアパートの共有部床の仕上げについて、近年では主流になりつつある長尺シートについてご紹介しました。
時間が足らず、施工工程までお伝えできませんでしたので、今回は引き続き長尺シートの施工工程をお伝えできればと思います。
下地調整
先ずは下地調整の工程です。既存に長尺シートが施工されている場合は撤去します。
コンクリート打ちならクラックなどの補修、また既存下地がタイル貼りであれば浮きなどを注入補修した後、平滑処理をします。
既存材を撤去後、スクレーパーなどで接着材などのカスをケレン清掃します。
その後、カチオン系の下地調整材を塗布します。
乾燥養生が発生しますので、歩行帯確保の為、通路を半分にわけての施工となります。
歩行帯確保の為、半分ずつの施工はほぼこの工程のみとなります。
立上り・側溝の防水処理
立上り・側溝部分は、ウレタン系の塗膜をかけます。
たまに立上り・側溝はコンクリート・モルタルのままで、床通路にだけ長尺シートを貼っている物件を見かけますが、防水効果としてはイマイチの仕上げになりますので注意が必要です。
通常のウレタン防水密着工法同様に、プライマー塗布
ウレタン防水【1層目】
ウレタン防水【2層目】
トップコート
この立上り・側溝の塗膜防水処理は、長尺シートが被る平場の方に5センチ~10センチ程度余分に施工するのがミソです。
勿論、両端部のみの施工となりますので、通路中央部分は歩行帯として確保できます。
長尺シート貼り
そしてメインの長尺シートを貼ります。
先ずは実際のサイズにカットした長尺シートを仮敷きします。
貼り付けの位置が決まったら、半分めくり接着材を塗布します。
オープンタイプと言われる時間を置き、溶剤成分を飛ばしたら速やかに貼り付けて転圧して仕上げます。
半面施工することにより、もう一方の面は歩行帯として確保できます。
半面ずつ貼り付け、長尺シート貼りの工程は完了です。
最後にシート端末部分をシール処理、シートジョイント部分溶接処理します。
この時のシール材は、多少値が張りますがメーカー純正のものを使うのが大事です。
一般のシーリング材で代替してはいけません。
端末処理が終われば施工完了です。
これで、美観を保ったまま、防滑性、防水性、遮音性も確保されます。
こんな素晴らしい長尺シートですが、1点注意が必要です。
それは、廊下床と玄関ドアの高さがフラット~限りなく狭い場合は、開閉時にドアとシートが干渉してしまう事です。
まあ、だいぶ昔に実際に私が経験したミスなんですがね、、、
本記事をよんで、長尺シートに興味を持たれた方は是非ご相談ください。
ではでは。
日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭
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