塗装について

塗装について『ここは塗るの?塗らないの?』

2023.4.14

2023-04-14

本日のスタッフブログは、二宮が担当させていただきます。

今回もお客様から頂いたご質問の中から振り返り情報として発できるものがないかと考えてみた中からの一つになります。

「ここは塗るの?塗らないの?」

特に改修工事の際にお打合せさせていただく内容です。
サッシは?床は?タイルは?どこまで塗ってどうなるの?
我々にとっては基本的なことであってもお客様にとっては初めてのこと。
それこそ我々がしっかりとご説明し、安心して頂くところでございます。

まず誤解なきよう最初に申し上げておきますが、基本的に塗れない場所、モノという物はございません。
お客様からのご希望であれば大抵の場所、モノへの塗装は可能です。

では、なぜ塗る塗らないの箇所を区別するのか。
対象の場所によって理由は様々ですが、一案の要因として「塗ることによるデメリットの方が大きい」と言う理由が挙げられます。
少々大げさな物言いではありますが、要はお金をかけてまで塗る必要がない箇所と言い換えることもできましょうか。

例えば次のようなケースがあります
・塗って暫くは良いが数年でボロボロと剥がれだしてしまうリスクがある個所
・塗膜をかぶせることによって可動が悪くなる箇所
・塗装を施すよりも新品に交換した方が安価で済む箇所
等など、上記はあくまで1例ではありますがこういった類の箇所を各現場、状態に応じて判断し、ご提案させて頂いております。

もう少し詳しくご説明いたしますと、

・塗って暫くは良いが数年でボロボロとはがれだしてしまうリスクがある個所とは、
例えば【アルミ製、ステンレス製サッシ・手摺等】です。

 

専用の下地材を用い下地処理をしっかりと施すことで塗装することは可能です。
しかし、通常塗装よりも金額は高くなり、条件によっては数年で剥がれが発生するリスクがあります。

 

・塗膜をかぶせることによって可動が悪くなる箇所とは、
【ヒンジ部分・ロールシャッター等の可動域】です。

材質ではなく形状、仕様状態による問題になります。
鉄製のもので材料も他個所と同じものを使用できるのですが、気を付けなければならない点として、
塗料をかぶせる事によって可動部が埋まってしまい不動になる事があります。
玄関扉等が分かりやすいのですが、玄関扉などは枠、表面だけ塗って可動箇所だけ塗らないと見栄えが悪くなってしまうので予め稼働させることを考慮したうえで処理をします。

それよりも難しい箇所はシャッター塗装になります。
新しく塗装をするという事は、下塗り、中塗り、上塗りと塗装を重ねる事で、ミリ以下ではありますが塗膜分厚みが増すという事でもあります。
その為、せっかくきれいに塗り終わったシャッターも上げて下ろしたら、以前なら問題なかった箇所でも厚くなった塗膜同士が干渉し、引っ張り合い塗膜の剥がれや傷が発生してしまうというケースがあります。

とはいえ、あまりにぼろぼろの場合は塗装をしてあげるべきなのですが、その場合は下処理の時点から手を加え、通常よりもグレードの高いケレン作業をし、塗装が完了した後もすぐに稼働させずなじむまでしばらくは使用せず、徐々に動かし様子を見ながら調整をします。

 

・塗装を施すよりも新品に交換した方が安価で済む箇所とは、
【エアコンカバー、その他安価製品】です。
こちらは、そのまま交換した方が安く、何より新しくなるような箇所はお金をかけて塗装をしてあげる理由はありません。
ただし、既存の色では嫌だ!という場合は塗る事はもちろん可能です。

 

今回上記で申し上げた内容は、どちらかと言えば「鉄部塗装」よりのお話になりました。
外壁塗装ですと建物の基礎は塗らないの?というお話もございます。
(ごく簡単に説明しますと、基礎部は建物の湿気などを逃がす役割も担っており、ご依頼がない限り通常は塗らない範囲として扱います。
ご希望があれば塗ることも可能で、その際には基礎部専用の塗料で塗っていきます)

 

追記として
上記のような「塗らない箇所」、塗らないからといって何も手を加えないという事ではありません。
しっかりと洗浄もします。汚れが残っている場合は清掃をして、既存の状態でもできる限り奇麗にすることで、まわりの塗装箇所と遜色のないように全体工事を仕上げていきます。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 二宮圭太郎

 

 

 

 

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