社長ブログ

雨は必要でも台風は要りません。

2013.6.11

平成25年6月11日(火曜日)

当社の活動状況→本日の工事進捗状況

いよいよ本格的な梅雨入りですね。
結局のところ、ほぼ例年通りの入梅ということだったようです。
流石に今回は気象庁さんもバツが悪いかもしれませんね。(笑)

いっそ、このまま梅雨が明けてくれれば・・・・
なんて暢気なことをブログに書いたりしましたけど、
真面目に考えてみると、もしも雨がずっと降らなきゃ、
水不足やら野菜の不作やらで、何かと問題があるわけです。
過ぎたるは及ばざるが如しってことですね。
降るべき時には降ったほうが良いのです。

とは言え、台風は要りません。(苦笑)
雨は降らなきゃ困りますが、台風である必要は全くありません。
台風が来れば、何かと被害が出がり災害が起こる場合もありますし、
我々のような外装工事業者は、安全上の理由から、
台風が来るたびに足場のメッシュシートを巻かなければいけません。
これを怠ると足場倒壊などの事故につながるのです。

とは言え、
その作業に必要な人件費は誰も出してはくれません。
もの凄く厳密な話、カチンコチンの筋論を言ってしまえば、
見積の段階で『台風などの影響で足場の養生メッシュシートを巻き上げる必要が発生した場合は別途ご請求させて頂きます』と明記しておいて、
ご契約の際にも、きちんと説明し、お客様に納得して頂ければ良いわけですが、
まあ、それは理想論というか机上の空論に近いワケで、
実際にそんなカチンコチンの契約をしている業者はいないでしょう。
あまりにもお客様視点とかけ離れています。

例えば、
『天候によって工期が延長する場合があります』
というのは、仕方がないと思うのです。
これは、台風で飛行機や船が欠航するのと同じ理屈です。

でも、
『向かい風が強い時は5%以上多く燃料を消費しますので、その場合は追加の運賃を頂きます』
という航空会社はないと思うんです。
それでは安心して飛行機に乗れなくなりますよね。
ちなみに燃料サーチャージはあくまでも事前にわかっているので別の話です。

なので、ごくごく当たり前の話として、
台風時に足場メッシュシートを巻き上げる費用は我々の持ち出しになるのです。
まあ、お客様視点で考えれば当然の話です。
そこは仕方がありません。
なので、我々としては台風が来ないことを願うばかりです。

あ、誤解があってはいけないので一応ご説明しておきますが、
我々の工事において、実数精算という見積があります。
工事を実施したあとで金額を精算しましょう、というやり方ですが、
これについては逆に仕方がありません。
全く逆の話のようですけど。

というのも、
建物の劣化状況というのは実際に調査・診断をしないとわかりません。
ゆえに、厳密に言えば、
建物全体を調査・診断をしてからでないと正確な見積は出せないのです。

本来であれば、
まずは有償で建物全体の調査・診断をする。
その結果に基いて正確な見積書を提出する。
という流れが正しいし望ましいワケです。
つまり、調査・診断と実際の工事は分離して考えるのが本来は正しいのです。

ところが、ここで足場とマーキングの問題が発生します。
調査・診断と実際の工事を分離してしまうことで、
足場とマーキングにかかる手間と費用が二重に発生することになってしまうのです。

それはあまりにも非効率だし無駄なことなので、
外壁が何千㎡もあるような大規模修繕工事や外装改修工事においては、
爆裂補修、クラック補修などの下地補修、タイルの浮き、タイルの貼り替えなど、
足場が必要になる外壁絡みの工事に関して、
実数精算という手法がとられることが多いのです。
いずれにしても事前にお客様のご理解・ご納得を頂くことが大切ですが。

というワケで、
台風がくるたび、外装工事屋は身銭を切らねばならないというお話でした。

 

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

 

 

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