平成26年5月8日(木曜日)
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防水工事関連の専門用語でシンダーコンクリートという言葉があります。
わりと一般的に使われている言葉ですが、実は、厳密に言えば間違った言葉なのです。
シンダーコンクリートのシンダーって言うのは石炭殻のことです。
日本のエネルギーが石炭中心だった頃、産業廃棄物として大量に発生していた石炭殻を、軽量コンクリート用の骨材としてリサイクル利用していた時期があるのです。
屋上防水工事の保護コンクリートに良く使われていたようです。
その名残で、今でも屋上防水の押えコンクリートのことを、シンダーコンクリートあるいはシンダーコンと言うのです。
でも、現在はシンダーコンクリートはほとんど使われていません。
当たり前ですよね、そもそも石炭殻自体が無いのだから当然です。
まあ、建設業界の人間にだったら、だいたい意味が通りますけどね、シンダーコンクリートと言えば。
ただ、厳密に言えば間違ってる言葉だと知ったうえで、その言葉を使うのと、それを知らずにさも当然のように使うのでは意味が違うと思っています。
僕自身は、責任あるプロとして、あえてシンダーコンクリートという言葉を使わないように心がけています。
押えコンクリートとか保護コンクリートと言うふうに用途を意味する言葉を使うほうが良いと思っています。
というわけで、プチ業界ネタでした。
ではでは。
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