先日、N君が担当している大規模修繕工事の現場に顔を出してきました。
現在施工中の大規模修繕工事とは別件で室内の漏水トラブルがあり、そのフォローのためです。
実は、この物件のオーナー様は、もともと私が担当していたお客様でした。
21年前、この会社を創業して5年目ぐらいの頃に飛び込み営業でお仕事を頂いたお客様です。
あれから21年が経って、今回あらためてご相談を頂いたので、当該エリアを受け持っているN君を担当に指名したのです。
その結果、現在施工中の大規模修繕工事をご発注頂いたという流れです。
そのような経緯もあり、久しぶりにお客様に顔を出しておきたい気持ちもありました。
今回、お客様に久しぶりにお会いしていろいろお話できて本当に嬉しかったです。
こうしてリピートの仕事をくださる駆け出しの頃からのお客様のおかげで、弊社も創業から27年めを迎えることができています。
そのことを再認識させて頂きました。
心からの感謝しかありません。
今回おまかせ頂いた大規模修繕工事は総額で1000万円を超える大きなお仕事ですが、そもそものご縁は、21年前に飛び込み営業で頂いた小さな工事です。
あの小さな工事があってこそ今回の大規模修繕工事につながったワケです。
思えば、あの頃はどんな小さなお仕事でも心から喜んでやらせて頂いたものです。
なんと言っても、いきなりの飛び込み営業ですから、そんな見ず知らずの自分を信頼して頂けるだけで本当に嬉しかった。(笑)
それはそれは一所懸命にやらせて頂いたものです。
もちろん、小さな仕事が大切なのは今でも同じです。
どんな小さな仕事でも喜んでやらせて頂くという気持ちに変わりはありません。
小さな仕事の積み重ねこそが末永い信頼につながるという考えを信念として持っていますので。
ただ、あの頃の、あの21年前の、本当に本当に嬉しかった気持ちを、
いきなり飛び込んできた見ず知らずの自分を信頼して頂けた瞬間の、本当に嬉しかった気持ちを、
もしかしたら少し忘れてしまった部分があるのではないか、という気もしています。
お仕事を頂けることへの感謝の気持ちが、昔と比べ少し弱くなっているのではないか?
毎日毎日たくさんの仕事を頂けている中で、それが当たり前のように思えてしまっているのではないか?
日々の忙しさの中で、小さな仕事への感謝や、それに取り組む一所懸命さが、失われつつあるのではないか?
創業の頃のお客様とお会いするたびに、このような反省の気持ちが湧いてきます。
でも、こうして反省の気持ちが湧いてくるということは、やはり何か至らない部分があるのだと思います。
心のどこかに慢心があるのだと思うのです。
今年の春先だけでも、私の古くからのお客様のリピート工事で、1000万円以上の大規模修繕工事が3件、500万円ぐらいの外装改修工事が3件、合わせて6000万円近いお仕事を頂いています。
リピートだけで6000万円です。
このように沢山のリピートを頂けるのは、我々の仕事を認めて頂き、我々を信頼してくださっている証です。
同時に、我々が目の前の小さな仕事を一所懸命にやってきたという証でもあると自負しています。
でも、逆に言えば、もし我々が目の前の小さな仕事で手を抜いていたら、この6000万円近い売上は生まれていなかったワケであり、そのことは弊社にとって業績に直結する死活問題です。
そう考えると恐ろしい話ですね。
初心忘るべからず。
もう一度、あの頃の気持ちを取り戻すことが大事ですね。
千円の仕事、1万円の仕事、小さな小さな仕事、ちょっとした小工事を、心から喜んでやらせて頂く。
金額の多寡にかかわらず全力で一所懸命にやらせて頂く。
あの頃の純粋な気持ちを、まずは私自身がもう一度取り戻して、それを全社員に伝え、会社のDNAとして、しっかりと植え付けていきたいと思います。
自分たちを信頼して頂けることへの感謝の気持ちが何よりも大事。
それが一所懸命な良い仕事につながり、こうして21年後に大きな答えとなって返ってくるのでしょう。
本当に、本当にありがとうございます。
ではでは。