社長ブログ

理論上可能だが現実的には不可能。

2013.7.5

平成25年7月5日(金曜日)

当社の活動状況→本日の工事進捗状況

渋谷駅の近くにある雑居ビルの雨漏り現調に行ってきました。
地下1階のテナントさんの天井から雨漏りしているとのことです。
実は、同じ雨漏りでも、地下の雨漏りはいろいろと難しい要素があります。

今回に関しては、地下と言っても天井からの漏水なので、
まあ、それほど複雑な話にはならないんですが、
例えば、地下階の床から染み出してくる雨漏りの場合は話が違います。
なぜなら、地下水(湧水)が原因の可能性が出てくるからです。
いや、床からの漏水は、地下水のほうがむしろ確率が高いかもしれません。

地下水絡みの漏水がやっかいなのは、建物の外側が見れないこと。
壁の外側は全て地中なので、見ることも触ることも出来ません。
地面を掘り起こして調査や修理をするというのは、理論上は可能ですが、
現実的には、そのようなことは不可能と言っても過言ではありません。

長年、雨漏りの仕事に携わっていると、
このように『理論上は可能だが現実的には不可能』
という壁にぶち当たることがよくありますが、、
地下の雨漏りの場合、かなり高い確率でこの壁にぶち当たります。
とは言え、こちらもプロなので、
それでも何とかお役に立とうと努力をするワケですが・・・

で、今回の物件に関しては、
地下1階の天井2ヶ所から雨漏りをしています。
そのうちの1ヶ所、パイプシャフト絡みの雨漏りについては、
散水調査が可能であると判断し、調査をやらせて頂くことになりました。

しかし、もう1ヶ所については、
直上の1階テナント様が年中無休ということ、
さらに、当該地下階のテナント様の営業時間的にも、
調査実施は不可能という結論になりました。

ですので、今回は、
スラブから落ちてくる漏水をパンで受け、
ドレン用の塩ビ管をつないで排水経路を確保する工事で対応します。
まあ、根本的な解決にはなりませんが、漏水の実害は防げます。

地下の雨漏りって本当に難しいんです。
建築する際、いかにしっかりと止水をするかにかかっています。
いずれ、何か良い調査方法や施工方法を開発したいと思っていますが・・・

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

 

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