社長ブログ

難しい屋上防水工事

2013.5.2

平成25年5月2日(木曜日)

当社の活動状況→本日の工事進捗状況

今回、久しぶりにちょっと難しい屋上防水工事をやってました。
4月の中頃に着工した物件ですが、
ようやく先が見えてきて一安心というところです。

なかなか難しい工事でした。
そもそも建物自体は鉄骨造なのに、なぜか屋根だけが木造。
なおかつ緩勾配すぎて新築当初からずっと雨漏りしている状態。
瓦棒葺きなんだけど、屋根を隠すため外周を立ちあげてあるので、
谷樋には常に水が溜まってしまう構造になっている。

まあ、そりゃ雨漏りしますって。
これまで数多くの工事をやってきた当社でも、かなりのレアケース。

ご相談を受けてから、初めて屋根に登ってみた時、
何をどう提案するべきだろうか・・・と、一瞬途方にくれてしまいました。(苦笑)
良くも悪くも選択肢があまりにも多すぎるというか、
予算にもよるんだけど、直し方として色んな方法がある状況なので・・・

最終的には、お客様のご希望と、
今後のライフプランについてじっくりお話を聞かせて頂くなかで、
建物にとっても、お客様にとっても、
このタイミングで中途半端な工事をやるよりは、
根本的にしっかり直してしまったほうが良いだろうと判断しました。
予算的にはかなり大きなものになってしまうけれど、
20~30年というスパンで見たら、むしろそのほうがお得だろうと・・・

瓦棒葺きの既存の屋根を全撤去し、
水がまわって傷んでいる野地板も全撤去し、(当然ルーフィングも)
下地を補強して、合板を張り直し、(二重張り)
その上にFRPの通気緩衝工法で仕上げることにしました。
おそらく最低でも20年、大きい地震とかがなければ、もっともつでしょう。
定期的にトップコートを塗り替えることは必要でしょうけど。

今回の場合は、お客様が、
当面の間は建て替えなどを考えていないということでしたので、
ある意味、工事の方向性を決めるのは簡単だったかもしれません。
あるいは、例えば、この建物を5年もたせたい、とか、
10年もたせたい、という明確な希望がある場合もそう難しくありません。

本当に難しいのは、
もしかしたら数年後に建て替えするかもしれない・・・
つまり、先が明確に決まっていない、という場合です。

あまり予算をかけても、すぐに取り壊すとなれば無駄になってしまうし、
予算を抑えすぎると、もし取り壊す計画が延びてしまえば、
あらためて工事が必要になって、最初の工事費用が無駄になってしまうし・・・
こうなってくると、最後はお客様に決めてもらうしかありません。
無責任なアドバイスをするわけにはいかないですしね。。。

でも、今回の工事のように、
根本的な部分からしっかり直す工事をさせて頂くと、
工事する側としても実に気持ちいいですね。
FRPの層を何層も重ねていくと、
防水してるっていう実感というか手応えがあります。(笑)
今後はアフター点検で定期的に見させて頂く予定ですが、
20年後が楽しみです。

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

 

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