2022-09-06
本日のスタッフブログは、中村が担当いたします。
8月も終わり、気温も少し落ち着いてきましたね。
とは言っても、まだ30度はあるんですが数日前の暑さに比べれば身体もだいぶ楽になりました。
ここで、油断すると熱中症になってしまうので、こまめな水分補給をとりながら残暑を乗り切ろうと思います。
今回は現在進行中の補修工事を紹介してみたいと思います。
補修と言っても、ひび割れ、浮き、剥がれなど色々ありますが、今回は爆裂補修です。
『爆裂』とだけ聞くと、とても物騒な聞こえですよね 笑
正式名称は鉄筋爆裂部です。
外壁のひび割れなどから、水分や空気がコンクリート内に侵入し、これによって内部の鉄筋に錆が発生して膨張。
コンクリートを内側から押し出してきます。
そのままにしておくと、崩落や事故にもつながるので大変危険です。
調査の時には打診ハンマーや目視で行いますが、今回は一目瞭然で膨れ上がっていたので早速撤去にかかります。
たがねを使って慎重に撤去していきます。
鉄筋爆裂部はこのように錆が発生しています。
ワイヤーブラシなどで清掃後、剥がした部分をエポキシ樹脂モルタルで補修するため、専用のプライマー(接着剤)を塗布します。
プライマーが乾いてしまうと、樹脂モルタルが接着しないためモルタルの準備を始めます。
2成分型特殊エポキシ樹脂のためデジタル計量機で正確に量り、ひたすらムラが無くなるまでこねて完成です。
出来上がった樹脂モルタルを、コテを使って充填すれば爆裂補修工事は完了になります。
このまま塗装の上塗りを塗っても、周りとの模様の違いが出て目立ってしまうので鎖骨ローラーを使用して、既存の模様に近づけてみました。
これで上塗りを塗装すれば仕上がりになります。
爆裂は、放置すると建物の劣化や落下事故にもつながるので、見落としのないよう調査から補修工事までしっかり施工したいと思います。
では今回はこのへんで。
日本外装株式会社
施工部 中村謙太郎