2023-03-10
本日のスタッフブログは、二宮が担当いたします。
先日現調でお伺いしたお客様より「コンクリートの掃除」についてのご質問を頂きました。
そういえばこの「コンクリート」に対しての処理について、ご質問はたびたび頂く機会が多く、この機会にいくつかのご質問を記事にしておきたいと思います。
「軽度の汚れの掃除」
<一般的なご家庭で使用されるコンクリートの場所と症状>
①エントランス・駐車場等の土間コンクリート
(タイヤ等のゴム跡・コケ・カビ・サビ・オイル等の油汚れ)
②擁壁・外構コンクリート
(水ダレ・コケ・カビ)
③基礎コンクリート
(コケ・カビ・サビ)
※ここでの軽度とは、あくまで一般的な方法で進められる程度の汚れを指します。
30年~40年以上の(内部まで浸透してしまっているような)重度の汚れについては専門的な技術による別アプローチが必要となります。
長年の汚れの蓄積により躯体のコンクリート自体が劣化している場合でも(コツは必要ですが)ある程度の汚れは洗浄で落とすことはできます。
まず、極々普通の方法としましては当たり前ですが、水を流しながらデッキブラシでひたすらこすり洗いをしてあげる。
実際はそうなのです、人力でしっかりコツコツこすり洗いしてあげる事が確実なのですが、この方法、当たり前ですが非常に疲れます(笑
玄関床等の小規模ならまだ良いですが、駐車場、擁壁などが対象の場合はコストパフォーマンス悪すぎです。
むしろ人力による差が顕著に出る事で仕上がりがムラになってしまい、汚れはなくとも見た目が汚くなってしまった。
なんてこともあります。
また、水とブラシのこすり洗いに加え洗剤を使用して洗う場合、使用する洗剤は必ず中性~アルカリ性の洗剤を使用してください。
(酸性の洗剤はコンクリート(アルカリ性)と反応して逆に傷付いてしまいます)
先程も申し上げましたが、手作業はしっかりと確認しながら作業を進められる点では優れており、実際我々も外壁のタイルを薬品洗浄する際などは、1枚1枚、手作業でこすり洗いをしていきます。
非常に時間と手間と根気が必要な大変な作業なのですが(笑)
1枚1枚仕上がりを目で確認しながら進める為ムラなくキレイに仕上げることができます。
とはいえそこまでの労力も時間もない、もっとお手軽にかつ簡単綺麗にお掃除できる次の方法、それが高圧洗浄機です。
と言っても普段我々が現場で使っているガソリンエンジンの様な仰々しいものではなく、ホームセンターやカーショップで売られている電気を使用する10000~20000円程の物で十分です。
実際我が家も15000円程の洗浄機を用いて定期的に玄関タイルや擁壁を洗っています。
最近は車の洗浄にも使用できるように洗浄剤を投入できるタイプもあるようで、すでにご購入されているご家庭も多いのではないでしょうか。
この電気の洗浄機、電源と水道ホースのセットがやや大変なくらいで慣れてしまえばセッティングから洗浄まで非常にスムーズに終わらせることができます。
高圧洗浄機使用の際の注意点としましては、電気と言えど水圧は結構ありますので、水圧が高いままノズルと躯体とを近づけすぎてしまうと、泥、汚れが飛び跳ねたり表面の塗膜がはがれたりする恐れがあります。
最初は水圧を見ながら適切な距離を開けて徐々に調整していくことがポイントとなります。
色々な意見はあるかと思いますが、私の私見ではここまでがいわゆる一般的な(簡単な)掃除の仕方かと思います。
ここから先のそれでも落ちないような汚れや劣化等は、専用の洗浄剤や下地処理、塗り替え等、やや専門的な知識・技術を要する作業が増えてまいります。
もちろん、材料、道具があればご自身で作業されることも可能なのですが、失敗してしまうと取り返しがつかない…ような事になることはまずありませんが、その後しっかりとした工事をする際に本来不必要な手間がかかる事で費用がかさんでしまったり、仕上がりが綺麗に収まらない等と言ったリスクも(多少は)発生いたします。
お進めする方法としましては、定期的に、または季節ごとにでも日常のお掃除の延長としてちょっと頑張ってお掃除をして頂き、そのうえで落ちない汚れや不具合などがある場合、ぜひ我々にご相談ください。
もう少し詳しくご説明いたしますと、今回上記で申し上げた内容は、あくまで「掃除のみ」のお話です。
では、「掃除をした後」はどうすればよいのか?どうすれば長持ちするのか?
そのあたりについても今後また触れさせて頂ければと思います。
日本外装株式会社
サービスプランナー 二宮圭太郎