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『シーリングの適材適所』各種シーリング材の特徴などもご説明します。

2022.1.20

2022-01-20

本日のスタッフブログは、奥村が担当させて頂きます。
主に現場管理や補修作業などを担当しています。
入社以来、多種多様な作業を任されてきたので一通りこなせると自負しています!

本日は、シーリング材の適材適所についてお話ししたいと思います。
というのも、最近行った現場でのことなのですが、ブランコ作業(ロープワーク)で施工箇所を確認するとクラック(外壁亀裂)部分にシリコンが使用されていました。いろいろな状況があり、お客様との打ち合わせの中で、どのような経緯で実施したかは定かではありませんが、本来の正しいシーリング材の選定としてはおかしいなと感じました。

ブランコ作業(ロープワーク)で実施する応急処置的な作業とはいえ、その後のことを考えれば自ずとシリコンは選択肢から外れます。というのもシリコンを打ってしまうとその後の補修や塗装工事に影響を及ぼすからです。
簡単に言うと、シリコンの疎水性により他のシーリング材や各種塗料、補修材などの接着性が著しく損なわれるからです。この場合は、ウレタン系シーリング材にて処理した後に塗装処理を行うか、変性シリコン系シーリング材にて処理をするのが望ましいと考えます。

以下が各種シーリング材の特徴、及び適材箇所になります。

【シリコン系】
各種シーリング材の中で耐熱性が高いので屋根板金まわりへの使用や、紫外線に強いためガラスまわり等に適しています。
上で触れたように各種塗装仕上げの目地のほか、汚れを呼びやすいため露出の目地には不向きです。

 

【ウレタン系】
一般的にワーキングジョイント、ノンワーキングジョイント共に使用されますが紫外線の影響を受けやすいので塗装被覆処理が前提となります。

 

【変性シリコン系】
現状一番使用される頻度が高いシーリング材です。旧シーリング材(シリコンを除く)との接着性能もよく、ワーキングジョイント、ノンワーキングジョイント共に使用されます。紫外線の影響を受けにくいので露出仕様にも対応できます。

 

【ポリサルファイド系】
新築でのノンワーキングジョイント、石材目地のシーリング材として多く使われていましたが、近年の改修工事では変性シリコンに代替されることが多いです。
現在は、品質改良が行われ先打ち・後打ちの概念が改善されましたが、以前は既存変性シリコンの打ち替えには、ポリサルファイド系は不向きでした。

その他にもポリイソブチレン系のシーリング材がありますが、まだまだ使用頻度は少ないです。

このようにシーリング材には適材適所の概念がありますので、応急処置とはいえ先の修繕工事を前提に補修仕様を選定しなければなりません。
実際に補修仕様を提案する施工業者のレベルは勿論ですが、建物のオーナー様が知識を身につけることで、このような選定ミスは防げるはずです。

弊社では、ご相談のみのお客様も喜んでお受けいたします。お気軽にお問い合わせ下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

日本外装株式会社
サービスプランナー 奥村直人

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