2022-04-15
本日のスタッフブログは、奥村が担当いたします。
このブログは、私がブランコ(ロープワーク)作業を本格的に行えるようになるまでの物語を書かせていただきます。
最後まで読んでいただければ幸いです。
前回のブログは、Uさんにいろいろなことを教えてもらい、初めてまともにブランコで降りた事と降りる回数が増えるにつれてブランコにも慣れはじめ調子に乗る時期に入るところまで書かせていただきました。
ブランコデビューをしてから降りた回数も100を越え、ブランコに対して恐怖が薄くなり余裕をかまし、調子に乗っていた時期に一歩間違えれば大怪我をしていてもおかしくない事をしてしまったので自分の戒めの気持ちも込めて書かせていただきます。
とあるUさんの現場でNさんとTさん3人でブランコ作業をすることになりました。
建物はRC構造(鉄筋コンクリート造)5階建てで横に長く面積が広かったので3人別々に離れて作業することになりました。
その現場は、3日間ぐらいで外壁のクラック部や爆裂箇所にシーリング材で補強を行う内容の工事でした。
打ち合わせを行い一人一人範囲を決め作業に入りました。
Uさんから『ブランコセット後、TさんNさんどっちでも良いからちゃんとセット出来てるか確認をしてもらって』と言われていましたが、慣れて調子に乗っていた時期でしたので自分の判断で降りていました。今では深く反省しています。
1日目の作業は、4回ほど降り順調に問題なく終わりました。
2日目も4回ほど降り問題なく進み、残りの作業も3日目で終わるぐらいまできました。
1日目、2日目は他の2人と離れてはいましたがそれぞれが目視できるところで作業を行っていました。
3日目は状況が変わり自分だけ別の面に降りることになり2人から見えない場所での作業でした。
その最終日に、私は一歩間違えれば大怪我をしていてもおかしくない失敗をしてしまったのです。
降りた外壁の場所は、クラック箇所が多くあり想定より時間がかかっていました。
任された範囲を終えるには時間が足りなかったので、休憩もそこそこに作業を続けていました。
3回目を降り終えて、残り時間と作業範囲を照らし合わせギリギリ終わるところまで来たので、すぐ4回目を降り始めました。
※ここで軽く一部ブランコ部材の説明をはさませてください。
この写真の部材はエイト環と言います。
ロープを通した状態で降ります。
写真のように両サイドの出っ張り部分にぐるぐる巻にすれば手を離しても落ちません。
この説明を踏まえて続きをお読みください。
作業を進んていき最後のクラック箇所を行おうとした時、いきなりものすごいスピードで急降下したのです。
意味がわからず目の前のロープを力いっぱい握りスピードは落ちたが停止できず地面に危うくたたきつけられそうになりました。
何が起きたか分からないまま手を見てみると摩擦でやけどしており、立ち上がると足の震えがすごく子鹿のように歩いていました。
なぜ急降下したか詳細に説明しますと、ブランコで外壁など作業をする際、下がるときは〈上記写真2〉の状態でロープを握り降ります。
そして、その場に留まり作業する際は〈上記写真3〉のようにぐるぐる巻にして停止させ両手を使えるようにして作業を行うのですが、この時私は〈上記写真3〉のようにぐるぐる巻にせずに手を離してしまいそのまま落ちてしまったのです。
前々からUさんやNさんから『どんなに慣れてもブランコは一つ一つ確認して慎重に降りろ』と言われていました。
ですがこの時期の私はブランコ作業にも慣れ、危険性が薄くなりUさん達の言葉も忘れ余裕だと調子にのった結果がこの落下を招いたのです。
このあとNさんTさんに状況を説明し、こっぴどく怒られ深く反省しました。
この日以降、今でもブランコではエイト環にちゃんと〈上記写真3〉のようにぐるぐる巻にしてあるか確認後、作業を開始しています。
今回はここまでにしたいと思います。
次回のブログは、恐怖で降りれなかった10階建てに挑む(リベンジ)お話を書かせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本外装株式会社
サービスプランナー 奥村直人