2022-11-15
今回のスタッフブログは、奥村が担当いたします。
このブログは、私がブランコ(ロープワーク)作業を本格的に行えるようになるまでの物語を書かせていただきます。
最後まで読んでいただければ幸いです。
前回のブログは、中央区にあるUさんの現場で9階建てから降り、新たに味わった苦難を超え、2時間掛けて3フロアを終え6階作業中に過去に一度だけ体験した出来事をまた体験するところまで書かせていただきました。
自分が小学2年生の頃、木登りが流行っていて自分もちょうどいい高さの木があれば所構わず登っていました。
母校である築山小学校の校門を通った目の前に手頃な木があるのですが、夏休み中友達とそこで木登りをして遊んでいました。
頂上を目指して登り、てっぺんから顔を出し優越感に浸って、ぼーっと景色を眺めていた時、ズルっと足が滑り、木々の間を抜け左腕から地面に落ち骨を折ってしまいました。
この落ちている時の出来事で走馬灯は出なかったですが、時間がものすごくスローに感じた不思議な体験をしました。
この体験と似たような出来事が今回この現場で起きたのです。
6階フロアもクラックが大量に発生していたので、カッターでカットをし続け、降り始めて約2時間半がたち、疲労も出てきたところでした。
無心で手を動かしていると「パキン」と高い音がなり、この瞬間から時間が遅く感じ、目の前でカッターの刃が飛んで行くのが見え反応も出来ず、ただただゆっくりとした時間の中、刃が落ちていくのを眺めることしか出来ませんでした。
その刃がコーンバー内に落ちたのを確認したところで時間が戻り、すごく安堵したことを覚えています。
この一件で集中力が戻り、各階40分ほどかかり朝9時から始まり、終わったのが14時半頃でした。
合計5時間半ブランコに乗っていたことになります。
職人のNさんから会社の歴史の中で過去最長の称号を頂いたのですが、腰が痛すぎてあまり喜ぶことができませんでした。
軽くお昼をとって15時ぐらいから残りの作業をNさんが行い、終わったのが18時半でした。
早々に片付けを済ませ、帰る車内でNさんと「今日、ガチで疲れましたね⤵」、「疲れたねー⤵」とあまり会話が弾むことはなく静かに帰社しました。
極限状態まで疲れたら、会話すらしんどくなるんだなーと感じた日でした。
数日後、再び同じ現場にNさんと入ることになり、その日の作業は、前回の施工箇所に既存外壁色に近い色の塗料を塗布する作業とガラスクリーニングです。
今回はここまでにしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本外装株式会社
サービスプランナー 奥村直人