2022-05-27
本日のスタッフブログは、奥村が担当いたします。
このブログは、私がブランコ(ロープワーク)作業を本格的に行えるようになるまでの物語を書かせていただきます。最後まで読んでいただければ幸いです。
前回のブログは、入社してから4年目で営業のTさんNさんと動くようになりUさんとは、また違った営業の考え方や現場管理、職人さんとの接し方などいろいろな経験をしたこと、そしてNさんTさんと一緒に動くようになり一年程がたった頃、Tさんの現場で建物12階からおりることを告げられテンションが下がり、現場に到着後、更にテンションが下がり、ブランコに乗る直前までの話を書かせていただきました。
最後のダメ押しで「マジで無理かもしれません。その時は変わってくださいね」と伝えブランコに乗り込みました。正直、板に立つこともできないだろうと思っていたのですが、これまでのブランコ作業が体に染みついてかどうかわかりませんが板に立ち、乗り込むところまでスムーズに進み案外いけるんじゃないかとホッとしました。
作業に取り掛かろうとバックに手を伸ばし下の光景を見た時、いきなり体が震えはじめ目の前が真っ暗になり、動けなくなってしまったのです。
数秒後、我に返り上を見てみるとTさんが何か言っているのは分かるが聴覚も麻痺しているのか、聞き取れない中、一分ほど固まっていました。
徐々に聴覚が戻りTさんが「奥村大丈夫か?」と言っているのが聞こえ「無理です。」と言い、Tさんが「分かった、降りれるか?」と言われ「はい」と答え、ゆっくりと慎重に降りていきました。ブランコから降り車で休憩していると、Tさんが上から降りて来て「大丈夫か?」と声をかけてくれました。
私は、「自分10階以上から降りるのは、一生無理かしれません」と伝え、Tさんが「とりあえず今日は、ブランコ中止にしよう」と言ってくださり、その日は屋上から届く範囲だけ施工を行い終了となりました。帰りの車の中で自分は心の中で10階建て以上は降りないと再度心に強く誓いました。
この時期、会社では社員全員が集まり1週間に一度だけミーティングが行われていたので、その時にブランコの件を発言しようと考えました。
ミーティング当日一人づつ発言し、自分の番になり私は前回のブランコでの出来事を報告し10階以上でのブランコ作業をなくして欲しいと発言しました。
社長から了解を得ることができ、高所を降りなくていい安心感と高所でのリベンジを果たせなかった少しばかりの悔しさを残し、その日のミーティングは終了しました。
後日、とある現場で職人のTさんと一緒になり、12階での出来事を話すとその現場をTさんが施工したと聞き、Tさんに「あの高さ怖くないんですか?」と聞き、Tさんが「普通に怖いけど、その怖さを乗り越えて施工できるのが職人だから、慣れもあるだろうけどね」と言われ職人の凄さを感じました。
今回はここまでにしたいと思います。
次回はブランコで雨漏り補修をすることになり、なかなか険しい場所で9階建ての建物にチャレンジする話を書かせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本外装株式会社
サービスプランナー 奥村直人