防水について

【雨漏りの予防】外壁タイル面の透明塗膜防水について(1)

2022.3.15

2022-03-15

本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。
本日は【外壁タイル面の透明塗膜防水】について色々お伝えしたいと思います。
特に提案機会の多い、鉄骨造ALC版タイル貼り仕上げの建物を例にします。
このタイル面透明塗膜防水の提案機会というのは、主に雨漏りの修繕・予防になります。

外壁タイル面
外壁タイル面

ALC版タイル貼り仕上げの建物で発生した雨漏りについても、雨漏り解決までのセオリーから、まずは散水調査(漏水原因の特定)を実施するのですが、漏水原因(=雨水浸入位置)が外壁タイル面だった場合は、その下地にあたるALC版に何らかの不具合があるといえます。

大まかにいえば、ALC版間目地シールの破断、ALC版自体のクラックなどです。
但しこれは、タイル仕上げになっていますので目視で確認することはできません。タイル面の状況から不具合を想定するしかないのです。

ここから修繕方法を検討するのですが、大きく分ければ2通りの方法が考えられます。
一つは、不具合部分のタイルを撤去し、ALC版を露出させて不具合部分を確認し適宜補修後、タイルを復旧させる方法。
もう一つは、タイルの割れ、タイル目地の欠損などを補修したうえで、各種防水材・塗装材・金属材にて被覆させる方法。

どちらが正しいとか悪いとかいうものではありません。両者共にメリット・デメリットがあります。
(※このメリット・デメリットについては本題から逸れますので、別の機会にします)

お客様のご要望、建物の形状、既存の納まり、雨漏りの範囲、今後の予防、ご予算などを考慮して工事計画
を選定・ご提案しなければなりません。
①現状の雨漏りを改善したい
②今後の雨漏りを予防したい
③外観上タイル外壁の風合いは残したい
上記、3つのご要望がある場合、おのずと透明塗膜防水のご提案となります。

主剤塗り1回目
主剤塗り1回目
主剤塗り2回目
主剤塗り2回目

単に透明塗膜防水といっても、健全な防水層を構築し、それを維持させていくにはただ塗れば良い、塗膜を積層させれば良いというものではありません。
きちんと下地補修を実施し、適するシーリング材の選定、施工範囲の選定、施工部位の調整(※例えば、斜壁・天端・上裏などには不向きですので、他の防水仕様と併用する必要があります)などが必要になります。

上塗り
上塗り

次回のブログでは、実際の施工工程をお伝えしようと思います。
透明塗膜防水に興味を持たれた方は、実績に裏付けされたノウハウを持つ弊社にご相談ください。
ではでは。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭

 

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