平成27年10月13日(火曜日)
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屋上防水工事の際に気をつけるポイントの1つにアルミ手すりの処理があります。
アルミ手すりの中は空洞になっています。
その空洞の中に雨水が入り込むと、コンクリート製の手すりの架台に水がまわります。
架台に染みこんだ雨水は徐々に浸透していって最終的に防水層(塗膜やシート)の裏に入り込みます。
ようするに防水層の裏に注射器で雨水を送り込むような状況になってしまうのです。
その結果、防水層の裏に雨水がたまり、塗膜の膨れ、塗膜の浮きが生じます。
場合によっては驚くほど大量の水が溜まります。
もともと屋上から雨漏りしていた建物であれば、そのまま雨漏りに直結します。
このような手すりからの雨漏り事例はけっして少なくありません。
この手すりからの雨漏り(浸水)を防ぐ方法は大きく2つあります。
1つめは手すりの空洞に雨水が入り込まないように処置することです。
具体的には手すりの突き付けやビス穴、その他の隙間をシーリングで埋めてしまうのです。
こうすればそもそも手すりの中に雨水が入らないので、先ほどのような現象は起きない理屈になります。
ただし、現実には隙間を全て埋めるのが難しかったり、埋めたつもりでも見落としてしまうこともあります。
また、シーリング処置なので、いずれシーリングが劣化すれば、また手すりの中に雨水が入り込むことになります。
つまり、処置として有効ではありますが、根本的な解決とは言えないのです。
これに対してもう1つの方法は、より本質的な処置方法となります。
ちょっと長くなりそうなので、次回に続きます。
ではでは。
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