平成27年11月19日(木曜日)
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屋上やベランダから雨漏りが起きているかどうかを判断する方法として水張り検査があります。
とてもシンプルでオーソドックスというか原始的とも言える方法ですが、限りなく高い確率で判定できます。
平場(平面・床面)からの漏水の有無は、ほぼ確実に判断することができます。
やり方はいたってシンプルで、屋上やベランダのドレン(排水口)を塞いで、そこに水を溜めるだけです。
全体に水が溜まっても漏水が再現しなければ雨漏りは起きていないと言えます。
逆に言えば、もし屋上やベランダの防水の問題(不具合)があれば、この時点でほぼ確実に漏水が発生します。
わかりやすく例えれば、ビニール袋に穴が開いているかどうかは、ビニール袋に水を溜めてみればすぐにわかるのと同じです。
穴が開いていれば水が漏れるし、開いていなければ漏れません。
ただし、この水張り検査にもいくつかの難点があります。
まず1つは、水が全体に溜まるまでにかなりの時間を要することです。
特に面積が広い屋上だったりするととんでもなく時間がかかります。
下手をしたら一日たっても全体まで溜らないなんてケースもあります。
2つめの問題は、立上りに不具合があってもわからないことです。
特に水上のほうの立上りにはほとんど水が溜らないので発見することは困難です。
あくまでも平場(平面・床面)の不具合のみが対象となります。
3つめの問題は、予想通りに屋上やベランダの平場(平面・床面)に不具合があった場合、予想以上に大量に漏水してしまう可能性があることです。
言うまでもありませんが、屋上をプール状態にしてしまうので、屋上に問題が合った場合は、普段の雨漏りの時よりも大量に漏水が発生する危険性があります。
ですので、細心の注意を払いながら少しずつ水を溜めなければいけません。
いずれにしても、屋上やベランダからの雨漏りチェックには、水張り検査がとても有効です。
ハイテク機器が幅を利かせている世の中ですが、実際の現場では原始的なやり方が一番効率が良いということもしばしばありますというお話でした。
ではでは。
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