2022-11-08
本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。
このブログがアップされるのはちょっと先になりますが、実際に書いている現在は10月の中旬です。
今年の夏~秋は非常に雨が多く進まぬ現場にヤキモキしています。
ただ、足場のメッシュシートの強風対策の頻度からみると、東京や神奈川においては台風による風の影響は比較的少なかった様に感じます。
近年では、ゲリラ豪雨、爆弾低気圧、線状降水帯など大雨をもたらす気象、及びその被害が話題に上がり、世界的に水害などが度々報道されているのをみると、気候変動というワードが現実味を増してきます。
一昔前までは、夏の現場のあるあるとして、硬化前のウレタン防水材や、塗ったばかりの塗料が、突然の夕立により荒らされたり、流されたりすることがありましたが、近年の災害級の大雨をみると、まだまだ平和だったんだなぁと思います。
さて、今回は屋根の葺き替え工事について書こうと思います。
一般的な勾配屋根に使われている屋根の下葺き材であるアスファルトルーフィングの耐用年数は20年程度と言われています。
このことから、築年12年~15年で実施する1回目の改修工事では、雨漏りなどの不具合が無い場合は大抵屋根の【塗装工事】を実施します。
塗装工事は、文字通り屋根の上葺き材を塗装し保護することを目的に実施しますので、防水を担保しているアスファルトルーフィングには手を加えません。
屋根工事として難しいのは、1回目の改修工事後12年~15年(築年24年~30年)経過した2回目の改修工事の仕様選定時になります。難しいと表現したのは、ご提案する我々施工側も、仕様を決定するお客様側もこの耐用年数を基に判断せざるを得ない為です。
『耐用年数を経過していますので、今回は屋根の葺き替えが必要です。』と言うのは簡単なのですが、【塗装工事】と【葺き替え工事】では、費用に大きな開きがあります。私の知る限りでも屋根の葺き替えをせずに、塗装工事だけで30年~40年経過している物件はざらにあります。
勿論雨漏りの兆候はありません。
また逆も然りで、2回目の改修工事を塗装仕様で実施したが、数年後に屋根から雨漏りがあり、再度足場を組んで屋根を葺き替えたケースもあります。
数年間で2度も工事をしているのですから大きな出費です。
この【コスト】と【リスク】が、非常に厄介なのです。
我々がそう感じているという事は、仕様決定権を持つ家主であるお客様は、もっと難題であると思います。
・・・長くなりましたので、次回に続きます。
取り急ぎ本記事をよんで2回目の改修工事をご検討中の方は是非ご相談ください。
ではでは。
日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭