スタッフブログ

現場監督『新築工事と改修工事の違い』前編

2022.12.26

2022-12-23

本日のスタッフブログは、佐藤が担当いたします。
今回は、「新築工事」と「改修工事」について、考えてみました。

私は以前、新築工事の現場監督を30年程勤めておりました。
現場監督見習いを2~3年程度、その後現場責任者として1から10まで現場管理を任せられました。
最初のころは、小さい現場を1人で担当しておりましたが、5年・10年経つにつれて、小さい現場を数件掛け持ちで担当しておりました。
10年・15年経つにつれて、監督見習いを引き連れ現場所長として現場管理をしておりました。
このように、新築工事の工事現場には必ずというほど、現場監督を必要とされます。
いったい現場監督は現場で何をしているのか。
若い監督見習いを見ていると、ただ現場をあっちこっちプラプラ歩いているようにしか見えませんが、実際、本人は必至だと思います。

現場でやらなければいけない施工管理には、4つの管理が有ります。
「工程管理」、「品質管理」、「安全管理」、「予算管理(原価管理)」です。
どれひとつ欠けても現場は上手くいきません。
工程管理としては、工事現場の進捗状況は現在どのような進み具合か管理しなければいけません。
工事着工前には必ず全体工程表を作成致します。
それをもとに工事が始まり、月間工程表を作ります。
その後、工事現場の入口によく書かれてます週間工程を組みます。
現在工事は遅れてるのか、進み過ぎてるのか、遅れてるのであれば、どこで取り戻すのか。
検討しなければいけません。

次に品質管理としては、現在行っている工事が仕様書通りの仕事を行っているかの管理です。
例えば、RC造で言うと、鉄筋の本数が所定の本数で入っているのか。
また、屋上で言うと、所定の防水勾配が取れているのか。
また、所定の防水工程が守られているのか。
シートの厚みが仕様書通りかなどです。
間違っていれば直しです。

安全管理としては、どなたもご存知かと思いますが、現場の安全性がきちんと確保されているかなどの管理です。
現場管理の中で一番簡単かなと思われがちですが、一番難しいと思います。
安全第一と言うくらいで、安全を確保するにはキリがないと思われるからです。
『足場の隙間は3㎝以下にしなさい』や『手すりの高さは75㎝以上にしなさい』や『墜落・転落の恐れがある開口部は、転落防止柵を設ける』などです。
労働基準法を丸々暗記しなければいけません。
たまに抜き打ちで監督署が査察で入る事があります。
現場は必至です。

四つ目の予算管理としては、工事が進むにつれて現状、予算オーバーは無いのか、などの管理です。
工事着工前には必ず実行予算書を作成します。
予算書通りに各業者への発注をしているのか。
無駄な材料は購入していないか。
一番心配なのが常用職人です。各工事共請負工事であれば決まった金額で発注出来ますが、請負工事にならない常用仕事での人工オーバーが一番懸念されます。
また廃材の処理費用なども場合によりオーバーしがちです。

このように新築工事は、たくさんの管理が必要となります。
さて、改修工事はどうでしょうか。
今月は新築工事ですが、次回は改修工事について書いてみたいと思います。
改修工事は、改修建物に居住者が入居されております。
「居住者様への配慮」が最も大切です。

果たして・・・。

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 佐藤博昭

 

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