平成26年11月28日(金曜日)
当社の活動状況→本日の工事進捗状況
20年以上も会社を経営していますと、それはそれはいろんなことがあります。
嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、苦しいこと、楽しいこと、たくさん経験してきました。
そんな中で、経営者として一番嬉しいのは何か?と問われれば、ハッキリと『社員の成長』と断言します。
大きな仕事を受注したり、お客様から喜んで頂いたり、仕事をするうえで嬉しいことはいろいろとありますが、経営者にとって社員の成長ほど嬉しいことはありません。
それは嘘偽りのない正直な気持ちです。
残念ながら僕自身は社員を育てられるタイプの経営者ではありません。
人を育てる能力に乏しいタイプのリーダーだと自覚しています。
けっして謙遜してるワケではないです。
人を育てられるタイプの社長を見て羨ましいな、とは思いますが、持って生まれたセンス(才能)や、向き不向きがあるので、こればかりは仕方がないと思っています。
なので、僕が社員に何かを教えるということはあまりないのです。
とは言え、社員教育を放棄していると言うワケではありません。
手塩にかけて社員を育てる的なことは僕には難しいという話です。
基本的に僕がやっているのは、社員の適正を見極めながら、それぞれの能力に見合った(と思われる)仕事を任せることだけです。
もちろん、彼らに任せた仕事の中で、僕の経験や能力で可能な限りのアドバイスや指導・注意はします。
でも、僕の中では『社員を育てる』という意識は全くありません。
彼らのほうも、僕に育ててもらっているという感覚はないはずです。(ちょっと寂しい気もしますが・笑)
身も蓋もない話ですが、『育つヤツは自分で勝手に育つ』と考えています。
経営者である僕に出来ることは、彼らが育つための場(機会)を与えてあげることだけだと思うのです。
逆に言えば、その成長の場を与えられるかどうか、その責任こそ重大だと考えていますけど。
ここ最近、我が社の社員の成長を感じる場面が多くなりました。
彼らは、自分自身で壁を乗り越え、いろいろと苦しみながら自分自身で成長してくれています。
少しずつですが、成長を続けてくれています。
本当に嬉しい限りです。
経営者冥利につきますね。
今冬の賞与は、その成長した分も加味して査定するつもりです。
ぶっちゃけると、彼らの成長が会社の業績(利益など)に寄与するまでには、まだまだだいぶ時間がかかりそうです。
でも、彼らの成長こそが会社の成長なワケだし、彼らの成長こそが社長として一番嬉しいことなんだから、その成長に対して報いる、あるいは投資をすると言うのは当然だと思うのです。
社員が成長してくれたら、当然ですが社長である僕自身はさらに成長しなければなりません。
社長として、彼らよりも先を走り続ける責任があります。
ドラッカーが言うところのリーダーの定義にもつながります。
社員の成長が嬉しい半面、プレッシャーも感じている今日この頃です。
嬉しいプレッシャーですね。
ではでは。
僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界
音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ
興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。