改修・修繕について

【見習い現場管理・大沼がゆく!第3回】タイル洗浄について

2022.3.7

2022-03-07

日本外装ブログをご覧の皆さま、ご機嫌いかがでしょうか?
本日は見習い現場管理の大沼が担当します!
どうぞお付き合いくださいませ!

唐突ですが、大沼家では、妻が毎日食事を作り、食後はわたくしが食器を洗うという役割分担でやっております。
わたくしは食器洗いを早々に済ませて一刻も早く、だらっとしたいので、あらゆる手を尽くして洗い物を瞬殺することに命を懸けております。
メラミンスポンジなどはもちろんのこと、重曹ちゃん・クエン酸も自在に操り、果ては油で汚れた鍋に洗剤を入れて一旦火にかけて沸騰させるという、多少であれば手荒な
ことにもやります(やってみる方は自己責任で!)。ただ闇雲にこすり続けても汚れは落ちません。
まこと、洗い物とは化学だなあと日々感じている次第です。

さて、先日、「タイル洗い」という作業を行う現場がありましたので、今日はそのお話をさせて頂きます!

タイル
タイル

皆さんのお住まいの外壁は、どのような材質で、どのような模様をしてますかな?
もちろん、建物自体の構造も鉄筋コンクリート造・鉄骨造、これら2種を組み合わせた鉄骨鉄筋コンクリート造そして木造など多岐にわたりますが、その外壁のようすもまた、コンクリート打ちっぱなし・サイディングボード・ALC・モルタルetc…枚挙に暇がありません。

わたくしが現場管理で入った現場に、外壁がタイル張りになっている建物がありました。
その現場のタイルを洗う作業を行ったわけですが、どんな方法でタイルを洗ったか、皆様はお分かりになりますでしょうか?

高圧洗浄?洗剤?……うーむ、何でございましょう……

 

ジャーン!答えは、「塩酸」でした!

タイルの表面には、古いタイルであれば泥やカビ、水垢などの長年蓄積した頑固な汚れが付着しており、水でただ強くこすり洗いをするだけは容易に落ちません。
新しいタイルにも、タイルの材料に含まれるカルシウム成分が空気中の炭酸ガスと反応して白く粉をふくことがあり、これもまた拭いても拭いても取れない、厄介な外壁トラブルとなります。

また、タイルそのもののみならず、タイルの隙間の目地にも白い粉がふくことが多く、これも洗い作業できれいに落とす必要があります。

水垢やこの粉はアルカリ性ですので、酸性の性質をもったものと反応させ、中和して汚れを落とすという方法が、極めて理にかなったものとなります。

 

わたくし、「なるほどーーー!」とたいそう感心してしまいました!
思えば、あの渡辺えりの出てくるCMでお馴染みの“サンポール”が学校のトイレにも必ず常備されておりました!あれも、酸の力で黄ばみや尿石の汚れを中和して落としていたのですね!
このように、外装の現場でも化学の力が的確に応用され、作業の最適化がなされているのです。ガッテン!

既にご存じの皆様にとっては釈迦に説法案件と思いますが、経験の浅いわたくしにとって、大いに感動した現場でしたので、興奮してつい熱を帯びてしまいました!失礼仕りました。

最後になりますが、大事なお話です!
塩酸は危険物ですので気軽に手に入るものではありませんし、首尾よく入手したとしても、アルカリ性と反応させる際に有毒ガスも発生し、非常に危険な作業となりますので、聡明な皆様におかれましては、タイルの酸洗いをくれぐれもご自身で試みることの無いよう、お願い申し上げます。
カジュアルにやって良い作業ではないのです!

タイル洗いはもちろん、外壁のお悩みがありましたら、まずは私共日本外装にご相談下さいませ!
それでは本日はこのへんで失礼します。ごきげんよう~!

 

日本外装株式会社
サービスプランナー 大沼和正

 

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