塗装について

金属製天井の塗装

2010.10.12

材質・腐食の確認
材質・腐食の確認

金属製天井の多くは比較的軽量なアルミ製で、耐食性の良い陽極酸化皮膜処理がされている物をよく見かけます。しかし年数とともに腐食していきます。金属の種類で選択する塗料も変わるのでよく確認します。

腐食部分の除去及びケレン・清掃
腐食部分の除去及びケレン・清掃

全体的にサンドペーパーなどでケレン、油脂分等は塗料の付着性が悪くなるので、溶剤等でしっかり拭き取ります。特に私が気になるのは腐食部分の除去です。ただ除去するだけで塗装すると腐食痕が目立ち美観性が悪くなりがちです。塗装後になるべく痕が目立たないよう、丁寧に除去していきます。

錆止め塗料下塗り
錆止め塗料下塗り

通常の塗装ではケレンが終わると一気に気持ちが楽になります。経験の浅い子にはまだ地獄は続くみたいですが・・・。しかしこのタイプの天井は、私達にとっても地獄のようです。まず最初に刷毛等でローラーが入らない所を塗っていくダメ込みという作業を行い、最後にローラーを使って塗装して終了が通常ですが、これはダメ込みが多く全部塗りきる前に塗料が乾き、その部分が段差になり美観性が悪くなります。吹き付ければ良いと言う声がありますが、溝の部分にしっかりと塗膜をつけるとなると選択できません。結局、塗膜と美観性重視で考えると欲張らず、地道に3スパン程度を目に沿って行ったり来たりしながら塗るしかありません。

中塗り(上塗り塗料1回目)
中塗り(上塗り塗料1回目)

錆止め塗装後にしっかりオープンタイムをとり塗膜形成させた後、気をつけながらも出来てしまった錆止めの段差を探しサンドペーパー等で平滑に削り落とし、中塗りに入ります。中塗りも錆止め同様に欲張らず、地道に塗装していきます。その努力を積み重ねていくと艶が均等に出て美観性も良くなります。真ん中に映っている人影が私たちです。

上塗り(上塗り塗料2回目)
上塗り(上塗り塗料2回目)

中塗り後にしっかりオープンタイムをとり塗膜形成をさせた後、またまた段差やホコリ等を探しては削り・・・上塗りに入っていきます。これで最終的仕上がりになるので天候等にも注意し、特に風の強い日や後に雨が降る日などは、ホコリだらけになったり、艶が無くなったりするので避けます。

自主検査・清掃
自主検査・清掃

養生シート等を除去し、清掃後仕上がり状態・硬化状態を目視・指触にて確認します。特に溝部分に見落としが無いか入念にチェックします。

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