社長ブログ

防水工事に最適の季節とは。

2015.12.22

平成27年12月22日(火曜日)

当社の活動状況→本日の工事進捗状況

12月8日の記事で、冬のウレタン防水工事について書きました。
読み返してみたら少し言葉足らずだったようです。
補足して書くことにします。

前回の記事で、冬はウレタンの硬化が遅いので段取りがたいへんだという内容でした。
でも、実際には冬だけがたいへんというワケではありません。

寒い冬には冬なりの苦労があるように、暑い夏には夏なりの苦労があります。
硬化が遅い冬と真逆で、硬化が早過ぎることとで困ることもあります。
さらに、青天の霹靂的ゲリラ豪雨の急襲が多いことも夏の苦労の一つです。
あるいは太陽光線の照り返しがキツくて屋根や屋上で作業してる職人さんが鉄板焼き状態になることとか(苦笑)

まあ、たいていの場合メリットとデメリットは背中合わせなので、夏でも冬でもどちらにも良い面もあれば悪い面もあるワケです。

お客様から、寒い冬に工事するより暖かくなってからのほうがいいんでしょうか?みたいなご相談がありますが、そんな時はどちらが良いとか悪いとかはないです、と答えています。
冬には冬の、夏には夏のメリット・デメリットがそれぞれにあるからです。
ですので、季節はあまり気にせずにそれ他の要素(お客様の都合や事情を中心に)で判断してくださいとアドバイスしています。
もちろん、それぞれのメリット・デメリットについては正しくお伝えするのが大前提です。

だったら、春とか秋はどうなの?と聞かれることもあります。
夏や冬よりも春・秋のほうが気候が工事に適しているのでは?とか。
実は、春や秋は春一番や木枯らしなどの強い風が吹く季節です。
強風で枯れ葉やゴミが飛んでくることは塗膜系の防水にとって難敵です。
塗膜が硬化する前に枯れ葉やゴミなどが付着してしまうと仕上がりや品質に影響がでます。
やはり春とか秋にもそれぞれデメリットはあるのです。

ですので防水工事や塗装工事において、どの季節が良いとか悪いとか言い切ることはできません。
しいて言えば、雨が多い梅雨の時期は避けたほうがよいでしょう、とご説明しています。
梅雨の時期であっても工事品質を維持することは可能ですが、雨が多いということは必然的に工期は長くなってしまいます。
特別な事情がなく、避けられるのであれば避けたほうが良いと考えています。

とは言え、近年は梅雨の時期が全く定まらず読めなかったりしますので、梅雨の季節の工事を避けようと思ってもそれがなかなか難しかったりします。
梅雨を避けて5月頃に工事予定を組んだものの、5月の長雨(梅雨の走り)で逆に苦労することもあります。
そんな時に限って空梅雨で、入梅してからは全く雨が降らなかったりします。
同じように梅雨明けを狙って8月から工事予定を組んだものの、8月が雨ばかりだったり・・・
そう考えると、施工の時期についてあまり深く考えても仕方がないのかもしれません。

結論としては、屋上防水工事や塗装工事は、春夏秋冬いつやっても特に大きな問題ありません。
一つだけ申し上げておきますと、冬の場合は夏と比べて陽が短いので、工期は間違いなく長めになると思います。
その点だけは予めご存知のほうが良いと思います。
我々としては与えられた条件、環境の中でベストを尽くすのみです。
どの季節であってもプロとして良い仕事をやり遂げます。

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

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