本日のスタッフブログは、奥村が担当させていただきます。
このブログは、雨漏り調査で体験した話を書かせていただきます。最後まで読んでいただければ幸いです。
今回紹介する物件は、川崎市宮前区にある3階建ての戸建てです。
1階室内天井ライトから漏水しているとのことで散水調査をすることになりました。
前回のブログも天井ライトからの雨漏りを調査し、原因を突き止めました。
【前回の調査結果】
外壁側には問題はなく、ベランダ内にある排水箇所内部の不具合から漏水しているということがわかりました。
オーナー様からも大雨や台風の時などに漏れるとのことなので、想定以上の雨量がベランダ内に侵入した場合に雨漏りが起こると考えられます。
散水調査開始!
ベランダ周辺を中心に、14か所の調査を行いました。
①漏水箇所真上にある3階ベランダ笠木に散水
【散水中写真】
120分散水、診断対象位置から漏水はありませんでした。
②外壁破風上部から散水。
【散水中写真】
120分散水、診断対象位置から漏水はありませんでした。
③2階出窓上部取合い部分に散水。
【散水中写真】
約90分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
④2階出下部取合い部分に散水。
【散水中写真】
約90分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑤2階縦目地シーリング劣化部分に散水。
30分散水、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑥2階樋裏縦目地シーリング部分に散水。
【散水中写真】
約30分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑦2階出窓右側隙間部分と破風上部から散水
120分散水、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑧屋根散水及び一部トップライトまわり貯水調査
【貯水調査中写真】
約10分の散水及び貯水で診断対象位置外から漏水がありました。
【漏水結果写真】
診断対象とは違うところから漏水がありました。もう少し調べていきます。
⑨トップライトに散水。
【散水中写真】
120分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑩屋根に散水。
【散水中写真】
420分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑪2階外壁サッシ上部から散水
【散水中写真】
120分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑫屋根板金取合い部分に散水。
【散水中写真】
約90分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑬2階ベランダ腰壁外側突付け部分に散水。
【散水中写真】
約90分の散水で、診断対象位置から漏水はありませんでした。
⑭最後に、2階ベランダ外側縦目地シーリング部分に散水。
【散水中写真】
約95分散水、診断対象位置から漏水がありました。
【漏水結果写真】
調査結果は・・・
今回の散水調査に関して、漏水箇所頭上にある屋根・外壁・出窓・サッシなど多くの場所に散水を行いましたが、漏水場所近辺には問題がないことが分かりました。すこし距離のある右側ベランダに散水をおこなったところ漏水を再現することができました。
雨水がベランダの外側目地シーリング部から入り、台所天井内に溜まり、規定量を超えると流れでて出口であるライトから漏水したと考えられます。天井に横長く伸びたサーモグラフィーの写真が下にありますので見ていただければ分かりやすいと思います。
途中、トップライトまわりに貯水した際、調査箇所外から漏水がありましたが自然の雨では今回貯水した程の水位は上がることは不可能なので問題ないと判断しました。
自社ではサーモグラフィーでの調査も行っております。
サーモグラフィーで撮影することで、温度差から雨漏りを可視化することができます。
今回は、ここまでにしたいと思います。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
日本外装株式会社
サービスプランナー 奥村直人