こんにちは、ご機嫌いかがでしょうか?
今日も現場管理の大沼がお相手させていただきます。
妻からの依頼でシーリング工事を行いました。
先日、自宅の洗面台と壁の隙間にシーリング施工をしてくれ、と妻から依頼があり、休日にDIYとしゃれこんだ次第であります。
DIY(ディーアイワイ)とは英語の「Do It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)」の略です。直訳すると「自分自身でやる」という意味です。コロナ禍の影響でブームが起きていました。
普段、現場の職人さんの作業補助として、ちょっとした箇所のシーリング施工をさせていただくことはありますが、自宅のシーリング作業となるとまたいつもと違った心地で作業に臨むこととなりました。
仕事での施工ではない分、リラックスして作業できましたが、家族に格好の悪い所は見せられない、という別の緊張感がありましたねw ……なんとかかろうじて面体は保てたかと思います。無事、納品となりました。
DIYは施工側と施主側の両方の視点を持てるので、非常に有意義でした。
シーリング施工することで洗面台と壁の隙間が埋まり、防水性や気密性が高まります。
さて、今回DIYでシーリング作業を行ったわけですが、その際のシーリング材は「シリコン系シーリング材」を選定しました。
シーリング材とひとくちに言っても、様々な種類のシーリング材があります。今日は、数あるシーリング材の中からどのようにシーリング材を選定するべきか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
よく使用されるシーリング材は3種類
シーリング材にはたくさんの種類があり、それぞれが異なる成分によって構成され、いずれも違った性質を持っています。作業者や施工管理者は、施工箇所の状況とシーリング材それぞれの特性を正しく理解し、適材適所でシーリング材の選定を行わなければなりません。
日本外装でよく使用されるシーリング材は3種類あります。
①シリコン系シーリング材
シリコン系シーリング材
【トスシール381/日硝産業】
冒頭にありました大沼家のDIYで選定したのがこのシリコン系シーリング材でした。
シリコン系シーリング材のメリット
シリコン系シーリング材は耐久性、耐候性、耐熱性、撥水性に優れ、水回りへのシーリング施工でチョイスされるシーリング材です。今回は洗面台まわりということで、このチョイスとなりました。
シリコン系シーリング材のデメリット
強度が高いので優れた材料なのですが、シリコンの油分によって施工箇所周辺を汚染してしまうというデメリットがあり、施工箇所をよく吟味しないと後の改修工事などの際に苦労することとなります。また、塗材が乗らないので上から塗装することもできません。
②変性シリコン系シーリング材
変性シリコン系シーリング材
【SC-MS1NB-LM/ハマタイト】
変性シリコン系シーリング材のメリット
シリコン系に比べて耐久性は劣るものの、紫外線に強く、上から塗装することも可能という長所を持つため、外壁への施工に適した、日本外装の現場で最も多く使用されるシーリング材です。硬化時間も早く、実際の工事現場での扱いやすさも特筆すべき点です。
変性シリコン系シーリング材のデメリット
ただし、この後紹介するポリウレタン系に密着性の点で劣り、少々材料コストが高いのも難点です。
③ポリウレタン系シーリング材
ポリウレタン系シーリング材
【999NB/サンスター技研】
ポリウレタン系シーリング材のメリット
高い耐久性を持つ、外装工事で活躍するシーリング材です。 硬化することで弾力性を持ち、ゴムのような質感になるため、施工面との高い密着性を発揮します。
ポリウレタン系シーリング材のデメリット
紫外線に弱いため、シーリング施工後の塗装作業が前提となります。また、硬化に時間がかかる材料であるため、変性シリコンなどと比較すると少々扱いが難しいというデメリットがあります。
まとめ
他にもシーリング材はまだまだ種類があるのですが、私たちの現場でよく使用されるシーリング材の代表格3種を紹介させていただきました。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
シリコン系シーリング | 変形シリコン系シーリング | ポリウレタン系シーリング | |
---|---|---|---|
メリット | 耐久性・耐候性・耐水性◎ | 耐候性◎、上から塗装ができる | 耐久性、密着性◎ |
デメリット | 周辺を汚染する、上から塗装ができない | 密着性△、材料コストが高い | 耐候性△、硬化に時間がかかる |
施工箇所 | 洗面台やお風呂などの水回り | 外壁 | 外壁(上からの塗装が前提) |
※耐候性:日光や雨、温湿度などの天候に対する耐久性のこと
こうしてみると、どのシーリング材も一長一短で、万能なものなどないという世の理を思い知らされるような心地がしますね。施工箇所に適した材料を選ぶことが非常に大事であるということ、このことからわかっていただけるかと思います。
シーリング材に限らず、塗材・防水材あらゆる材料に施工箇所に対応する適材があります。
私たちは、常に施工箇所に最も適した材料を吟味・的確に選定することで、より長持ちする施工を目指しております。
ご相談いただければ、皆さまの建物に最もマッチングする工事を提案させていただきますので、是非ともお気軽にお問い合わせください!
本日もありがとうございました。それでは、またお会いしましょう!
日本外装株式会社
サービスプランナー 大沼和正