社長ブログ

サッシュの罠

2015.8.4

平成27年8月4日(火曜日)

当社の活動状況→本日の工事進捗状況

雨漏りハンターの一番弟子である当社課長∪君が、ここしばらく大苦戦してる現場へ行き、フォロー(指導)してきました。
∪君なりにかなり頑張っていたのですが、なかなか解決できずに、お客様にもご迷惑をおかけしていた現場です。
僕自身もこれまで何度かアドバイスしてきた現場なので指導不足を痛感しているところです。

お客様にはたいへん申し訳なく思っています。
でも、最初の段階で、『とにかく必ず解決するまで当社で全責任をもってやります。いくら持ち出しになろうが絶対に直しますので、最後まで当社にやらせてください』と、お願いしてあり、その点についてのご理解は頂いております。
実際に現時点でも、かなりの持ち出し(赤字)になってしまっていますが、もはやお金の問題ではありません。
どれだけ赤字になろうが、当社としては絶対に解決しなければいけないのです。

で、本当に難しい案件でしたが、何度かの調査&診断を繰り返し、ようやく雨水侵入位置を特定できたワケです。
そして、今日はその調査結果に基づき最終的な雨漏り修理を施工しているのです。少し専門的な話になりますが、木造住宅の場合、雨漏りしてるということは、必ず2次防水に不具合があるわけです。(ベランダ防水などの防水施工面は除く)
今回の雨漏りの原因は、その二次防水の処置の甘さでした。
とはいえ、雨漏りについての見識がないと見逃してしまうぐらいの小さな問題なのです。
そのぐらい、ほんの少しの【甘さ】なんです。
でも、雨漏りって、そのほんの少しが命取りなんですよね、残念ながら。

キーワードは『サッシュのツバ』。
この部分における2次防水の処置の甘さですね。
本質的には、アルミサッシの構造上のウイークポイントでもあります。
サッシュメーカーの認識の問題でもあります。
ま、これだけ書けばわかる人にはわかると思いますが。

でも、何のことだかわからない人のほうが圧倒的に多いでしょうね。
これを読んだだけでわかる人はかなり雨漏りに精通しているはずです。
おそらく建設に関わる人の多くが、何のことだかわからないでしょう。
世の中から雨漏りが減らないどころか、増え続けている理由はそのへんにもあるのだと思います。
本来は、もっとサッシメーカーとかが問題意識を持って取り組んでくれれば良いのですけどね。

とにもかくにも、∪君の大苦戦はひとまずこれで終わりになるはずです。
今回の処置で無事に解決することは間違いないでしょう。
もちろん物事には絶対ということはないので油断は大敵ですけどね。
∪君もこれでまた一つ成長できたと思います。

解決まで時間がかかってしまい、お客様には多大なるご迷惑をかけてしまいました。
でも、∪君が成長した分、今後のアフター対応で挽回させて頂けると思います。
いや、必ず挽回することを約束させて頂きます。
末永いお付き合いをお願い申し上げます。
最後まで信頼して任せて頂き本当にありがとうございました。

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

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