この建物は屋上にウレタン防水をしてありましたが、数箇所で雨漏りしてました。屋上に上がるとウレタンは薄くいくつか不具合を起こしていました。
怪しいクラック処理の跡があったので気になり撮影しました。
笠木を取り外すとやはり大きなクラックがあり、何の処理もされてませんでした。業者さんの中には笠木を取るのが面倒だったり、笠木の取り方を知らない人も少なくありません。そういった人達がウレタンを撒くだけでは充分な防水とは言えません。
通常プライマーの前に高圧洗浄をかけますが、この防水層に水をかけると漏水する可能性が高いので溶剤で丁寧に拭き取り洗浄し、プライマー塗布後シーリング処理しました。
残りの溶剤拭き取り洗浄後、プライマーを塗布します。その後パラペットに張り付ける補強布(詳しくはバルコニー内ウレタン防水を参照)を予め裁断しておきます。
ノンサグタイプ(詳しくはバルコニー内ウレタン防水を参照)のウレタンを使用し、補強布を包み込むように張り付けていきます。
ウレタン硬化後、2層目を塗布していきます。
3層目になりますがレベリングタイプ(詳しくはバルコニー内ウレタン防水を参照)のウレタンで平場と一緒に塗布します。
トップコート塗布後、硬化したのを確認して笠木を取り付けます。
最後に仕上りの確認をして問題が無ければ終了です。