平成28年4月22日(金曜日)
【熊本および大分の地震に思う】
仲間を危機から救うため、後先考えず瞬時に自分の持ち場を離れ、仲間の元に駆けつける。
こういう直情型の【動く人間】がいない船はいずれ沈没するだろう。
仲間が危機的な状況だと知っても、ある程度状況が明確になるまで、あえて自分の持ち場を離れず自分の役割を果たしながら情報収集に務める。
こういう慎重型の【動かない人間】がいない船もまた、いずれ沈没するだろう。
動く人間、動かない人間、どっちも必要。
自分自身が動かないタイプであることを正当化しているワケではない。
緊急時に私心なく速攻で動くタイプの人たちを、心から尊敬するし、そんな人たちに心の底から憧れてもいる。
しかし、今の自分にできることは自分の持ち場を離れずに踏ん張ること。
自分の持ち場で、自分の役割を全うすることだ。
そして、いわゆる自粛は絶対にしない。
自粛は社会から笑顔を奪うことになるから。
もし誰かが飲み会や宴会を自粛すれば、居酒屋さんやレストランが持ち場の人たちが社会に貢献するための居場所を奪うことになる。
レジャーやイベントを自粛すれば、レジャー業界の人たちやイベントに関わる人たちの貢献の場を奪う。
彼らには彼らの役割と持ち場があるのに。
それとも、こんな非常時には彼らの仕事など無用だとでも言うのだろうか。
人を笑顔にする大切な仕事なのに。
ともすれば、飲食、レジャー、スポーツ、芸能などは真っ先に自粛すべき対象になる。
でも、美味しい食事や、楽しい空間、音楽やスポーツやお笑いは、人を笑顔にする力がある尊い仕事なのに、と思う。
311の時の自粛ムードのせいで多くの居酒屋やレストラン、バー、飲み屋さんが苦境に立たされた。
沢山のイベントが中止になり、沢山のお笑い芸人さんが活躍する場を失った。
サッカー選手やプロ野球選手が、自分たちの仕事は社会の役に立っているのだろうかと悩んだ。
人を笑顔にする尊い仕事なのに。
居酒屋さんもレストランもレジャーも芸能もプロスポーツも、人を笑顔にする素晴らしい仕事だ。
だから、堂々と普段通りの仕事をして欲しい。
誰に気兼ねすることなく普段通りの社会貢献をして欲しい。
普段通り美味しい料理とお酒を提供して客を笑顔にして欲しい。
鉄板ネタで観客を笑いの渦に巻き込んで欲しい。
最高のプレーで満員のスタジアムを興奮の坩堝にして欲しい。(特にフロンターレに・笑)
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こんな思いがあるから僕はこんな時でも自粛はしません。
もちろん心の中で葛藤はあります。
でも、あえて、普段通り5時半に起きて、普段通り一所懸命に働き、普段通りにジョギングし、普段通りに酒を飲み、酔い、寝ます。
自分の持ち場をしっかりと守ると同時に、他の人たちの活躍の場を奪わないために。
熊本・大分の被災地の皆さんに一日も早く笑顔が戻ることを祈りつつ普段通り生きてゆきます。
そして、自己犠牲の精神で被災地支援に駆けつけてボランティアや炊き出しの活動をされている多くの皆様を心から尊敬し感謝申し上げます。
ではでは。
僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界
音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ
興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。