社長ブログ

10年越しの宿題。

2014.12.10

平成26年12月9日(火曜日)

当社の活動状況→本日の工事進捗状況

午前中、麻布十番で施工中の大規模修繕工事の現場に行ってきました。
施工期間中の巡回点検です。
先月後半から足場架設に着工し、今月から本格的に工事が始まっている現場です。
それなりに規模が大きい工事なので最初のうちの段取りがとても重要なのです。

現場監督のN君と一緒に足場に乗って、まずは安全面のチェックから。
水平養生や落下防止養生に甘い部分がないかチェックします。
その後、建物の劣化状況・現状を点検&確認しながら工事仕様の打ち合わせ。

基本的な工事仕様は見積書の明細で提示してあり、既に確定しているワケですが、実際に着工してみないとわからない点も多々あります。
特に足場がないと確認できない高所部分などがそうです。
点検の結果、6階の外壁部分の取合いに、ちょっと処置に悩んでしまう不具合箇所がありました。
誤解を恐れずに言うと、建物を新築した時点から存在する既存の不具合です。

実は、このような不具合の存在は珍しいことではありません。
建設の現場では、設計と施工のズレの間で、難しいおさまりを余儀なくされることがあるからです。
どう考えても設計通りには施工できない、だけど、設計通りに施工しないといけない的な。(苦笑)
そのようなジレンマと言うか、大きな矛盾が発生すること自体、けっして良いことではありませんが、それが日常茶飯事的にあるのが建設現場の現実です。

追い込まれた現場監督は、いろいろと工夫したり、あの手この手をこらして何とか現場をおさめます。
そして、10年後あるいは15年後、改修工事・リニューアル工事をする際、我々のような改修工事業者が頭を捻らざるを得ない立場に追い込まれるワケです。(苦笑)
新築の時に先送りされた問題の解を10年後に求められているようなもの。
言うなれば、その建物を建てた工務店からの10年越しの宿題ですね。(笑)

まあ、10年の間には技術が進歩している部分もあります。
何より、我々のような改修工事専門のプロには、新築がメインの工務店には無いノウハウや、知識、経験、技術の蓄積があります。
10年越しの難しい宿題、それをキッチリとおさめてこそのプロフェッショナル。
それこそが我々の存在意義でもありますしね。

そんなワケで、頭を捻りながら10年越しの宿題を解いているところです。
長丁場の現場なので、焦らずじっくりと考えます。
頑張ります。

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

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