本日のスタッフブログは、佐藤が担当いたします。
今回は、「外壁改修工事(外壁塗装・外壁タイル)に伴なう下地補修作業(ピンニング工法)」について、お話しさせて頂きます。
外壁の劣化など、そろそろ改修工事をお考えのお客様は是非とも参考にして頂ければと思います。
まず最初に行うのは外壁調査(打診調査)です。
【打診調査】
浮いている部分を確認します。
※打診調査とは、打診棒を使用してモルタル外壁やタイル外壁を叩いて劣化や損傷があるか確認をすることです。音の反響によって外壁のタイルやモルタルが浮いていないかを判断します。
浮き部が見つかった場合、その浮き部が地震などの揺れや振動により壁材が剥落する恐れがあるため必ず確認しなければならない調査です。
浮き部が見つかった場合、ピンニング工法が最も有効です。
ピンニング工法とは、浮き部に穴を開け、きれいにした状態で注入材とピンを入れて固定する工法です。
骨折した骨を固定するためにギプスを使用して骨を支えて治療する原理と似ています。
これからピンニング工法について順番にご説明致します。
1、最初に規模などにもよりますが、20㎝から25㎝間隔で穿孔(せんこう)します。(穿孔とは穴を開けることです)
太さ的には6㎜程度、深さ的には躯体に達した時点から奥に30㎜程度深く開けます。
2、開けた穴の内部を掃除します。
穴内部の掃除をしなければ、穴の中は埃だらけです。注入材を入れても全く接着力が無く何の意味もございません。この作業が本当に重要です。
3、エポキシ樹脂注入です。
1か所に付き、だいたい25㏄程度注入します。
4、アンカーピンの挿入です。
直径4㎜程度の全ねじを仕上げ表面より深めに入れ込みます。
5、表面仕上げとして、注入材の均しです。
注入材の均し。これが一通りの流れです。
エポキシ樹脂が硬化するまで最低でも24時間は振動や衝撃を与えないようにします。
エポキシ樹脂が硬化したら、補修箇所表面がツルツルのためパターンをつけなければなりません。
外壁面に統一感が無くなってしまっているので周囲に合わせたパターン(模様・柄)をつけます。
パターン付けが終わりましたら、下地補修完了になります。これまでの工程は非常に重要な工程になります。いつ何時地震が発生するかわからないこのご時世に、打診調査は必須です。
最後に塗装工事です。
下塗り作業、次に中塗り、最後に上塗りです。
下地補修の重要性、ご理解いただけましたか?
これまでの下地補修の説明の中で、一番重要な下地工事を省き、いきなり下塗り作業から始まり上塗り作業を完了しましても、最初は綺麗ですが寿命は長くありません。外壁の剥落が発生してしまう可能性もあります。
改修工事をお考えのお客様、お見積りに下地補修工事費は含まれておりますか?もう一度ご確認ください。
日本外装は下地補修工事費も含めてお見積りを出しております。
まずは「簡単お見積りシミュレーション」で概算お見積もりをご確認ください。
ご質問のみも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。参考になれば幸いです。
日本外装株式会社
サービスプランナー 佐藤博昭