防水について

エレベーターピットの止水・防水工事とは?工法をご紹介します。

2024.5.27

エレベーターピットの止水・防水工事とは?工法をご紹介します。

本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。

いきなりですが、皆さんは『地下ピット』という言葉をご存じでしょうか?

簡単にいうと、配管の維持管理・メンテナンスを容易にするために設けられた空間です。必ず設計しなければならない物ではない為、地下ピットの無い建物も存在します。

建物にもよりますが、滅多に立ち入ることもありませんし、入るのに苦労する場合もあるので、秘密の空間だったりしますW

同じように、エレベーターの下にも秘密の空間が存在し、これは『エレベーターピット』と言われ、エレベーターを設置する場合、運用に必要な機材を置くスペースとなるので必ず設計されます。
※ホームエレベーター(個人住宅用の小さなエレベーター)を除く

正方形の空間にエレベーターのロープや丸い筒状のものなどがある

『エレベーターピット』

エレベーターピットは、当然地下に設計される為、湧水のリスクがあります。

湧水によりピット内の水位が上がるとエレベーターの故障につながる為、エレベーターの定期点検時に湧水が確認されると、オーナー様に報告と共に是正を求められます。

今回は、そんなエレベーターピットの止水工事&防水工事についてご紹介いたします。

最初に止水工事の工程です。

滞留水の処理と下地清掃をします。滞留水のほかにオイルやグリースの汚れもできる限り除去します。この時は浄化槽の清掃業者さまとコラボだったので、非常に迅速に対応して頂きました。

急結セメント材を散布する写真

急結セメント材を散布して、クラック(ひび割れ)を確認します。

クラックに沿って穴を開け、ショットプラグと呼ばれる注入口を設置します。

電動注入機でポリグラウトを注入します。無事に注入が終わったら、注入口を処理します。

ポリグラウトは漏水と反応して硬化するため、止水効果があります。

次に防水工事の工程です

霧吹きを壁面にかけている写真

霧吹きにて上水を散布し、急結セメント材を反応硬化させます。

ケイ酸質系防水材(※)をコテ塗りしたら防水工事も完了です。

最後に

以上簡単に工程をお伝えしましたが、エレベーターピットの工事は、エレベーター管理会社様の立ち合いが必要になりますし、作業中は一切エレベーターを使用できませんので、なるべく工期を短縮した工事仕様・計画が求められます。

そんな大変なエレベーターピットの止水工事・防水工事ですが、ご要望があればぜひお問い合わせください。

それでは、今回はこのへんで
ではでは

日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭

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