こんにちは!
本日は見習い現場管理・大沼がお相手させていただきます。今日もお付き合いくださいませ!
皆さま、聞いてくださいや!
私の可愛いジナンボーが1歳になったんですよ!まことに早いものです。
2人目は成長がさらに早いと聞いておりましたが、全くその通りでありまして、10か月ぐらいでテチテチ歩き始めました。靴を履かせて公園に連れていけば、どこまでも駆けていってしまいます。ラジコン操作もお手の物であります。
……というのは嘘でして、これはただリモコンを持って喜んでいるだけであります。
長男の時もそうでしたが、子が成長するのがうれしいのは至極当然ですが、反面、やはり寂しさもあります。最後に沐浴をしたのは何月のいつだったか、もはや思い出せません。ハイハイもいつの間にかしなくなりました。次男に毎日おっぱいをあげている妻にとっても、ある日次男の卒乳という出来事が降りかかると思うと、胸が締め付けられます。私でさえこんなに寂しいのに、妻の寂しさはいかばかりか。
義母がとても良いことを言っておりました。「今回が最後だと思ってできることは、意外と少ない。大抵の『最後』は気づけば終わっている」と。本当にその通りだと思います。「ああ、あの時のあれが最後になってしまったなあ」と過ぎた後から思い出されることばかりで、子育てなど特にその連続だと痛感します。
なんだかやたらおセンチな展開になってしまい、我ながらしみったれた性格だと呆れております(笑)
ともかく、子どもたちの成長していく姿を日々必死に目に焼き付けようと思うばかりであります。
ジナンボーおめでとう。
さて、本日は先日の現場の話をしようと思います。
今回の現場はビルの壁面のシーリング打ち替え工事だったのですが、足場架設せず、ブランコ工法と呼ばれる工法での作業となりました。
わたくしの役割は、作業者の真下に歩行者が立ち入らないよう、カラーコーンで囲って歩行者を誘導したり、作業者に危険がないか見張ったりする、保安要員でありました。
ブランコ工法とはどんな作業なのでしょうか?
簡単に説明しますと、片方を屋上に設置された金属の輪(丸環)に結んだロープを地上まで垂らし、そのロープにエイト環と呼ばれる装置とブランコの板を取り付け、その板に座って地上までゆっくりと下降しながら作業する工法であります。無論、命綱も別の丸環に結んで地上まで垂らし、作業者はフルハーネスを着用、命綱と接続します。
フルハーネスを着用(参考写真)
エイト環にロープを通した様子。ロープが摩擦でゆっくりとエイト環を通ることで、作業者がゆっくりと下降していく。
実際のブランコ作業風景
どうでしょうか?イメージできましたか?
わたくしの拙い説明ではなかなかすべてを説明しきらないと思いますので、弊社ブロガーの大エース奥村先生による、ブランコ作業の光と闇を克明かつスリリングに描き、現代建設業界の暗部に解明の光を投げかけたと言われる(?)名作、『ブランコ作業 ~一人前になるまでの物語~』をご紹介いたします。
こちらをお読みいただけますと、ブランコ作業のAtoZがお分かりいただけるかと思います。
一応、わたくしもブランコ作業に必要な講習は一通り受けましたので、何度かブランコ作業にあたったことはあるのですが……いやー、今回の作業は私には難しく、職人の皆さまにお任せしてしまいました!
屋上の隅から直角に真下へ降りるようなブランコ作業は何度か行いましたので、わたくしも若干心得があるのですが、今回はセットバックと呼ばれる、上階が下階よりも後退している建物で、ブランコで下がるのに少々コツがいる現場でございました。
階段状になっているセットバックと、今回のように斜壁になっているセットバックがあります。ブランコで垂直に降りられる、セットバックの終わりに到達するまで、ブランコ板をお尻に付けた状態で地上に背を向け、歩くか少しずつ滑るかで斜壁を降りなければならない。恐ろしすぎてわたくしには無理でした。
わたくしはもともと最初から保安要員としてこの現場に入ったのですが、作業の進捗によっては途中から大沼さんにも降りてもらうかも、みたいな話になり、おお久しぶりのブランコ作業、腕がなるぜ! などと思っておりましたが、ひと目このセットバックを見て、すぐさま丁重に辞退させていただきました。いくらフルハーネスと命綱で安全とは言え、経験もさほどあるわけではない上に久しぶりにブランコで下がろうという者には、とても降りられる現場ではありませんでした。
……というわけで、保安要員を全力で務めさせていただいた次第であります!
下から見ても上から見ても足がすくみます・・・
懸命に黙々とブランコ作業に当たる作業員と、歩行者の皆さまの安全のため、一生懸命務めさせていただき、無事作業は終了しました。
今回、ブランコ作業にあたってもらった作業員のお二方は、20年以上の経験を持つ大ベテランの方々でしたが、作業の後、怖くなかったか尋ねたところ、「怖かった」とのことでした。
緊張感をもったブランコ作業、それが安全につながります。
長年にわたって経験を重ねたベテランの方でも、やはり怖いものは怖いのだそうです。言い換えると、常に緊張感を持って作業にあたっており、それが安全につながっているのです。
どんなに慣れている作業でも、危険意識と緊張感を忘れない態度が大事なのです。そして、わたくしの中での職人さんに対するリスペクトがさらに高まった次第です。
日本外装の売りは職人さんです!
こちらの職人紹介もぜひチェックしてみてください。
皆さまも、街中でビルをブランコで下がる作業員の方を見かけた折は、心の中で「ご苦労様」と唱えていただけますと幸いでございます。
本日はこれにて失礼します!
またお会いしましょう!
日本外装株式会社
サービスプランナー 大沼和正