本日のスタッフブログは、内田が担当いたします。
今回は表題のシーリング(コーキング)材の硬化不良について書きたいと思います。
※今回はあくまでも硬化不良について書きます。ポリサルファイド系シーリング材における軟化現象はまたの機会にお知らせできればと思います。
硬化不良とは・・・
硬化不良とは、本来は硬化してゴム状にならなければいけないものが、硬化せずダレてしまう状態を指します。
窓まわり(サッシ)や、目地、取り合い(接合部分)などに使われているシーリング材ですが、稀に硬化不良を起こしている建物を見かけます。
触ればベトベトして手に付きますし、建具や壁面などを汚します。また、衣服などについた場合は落とす事は非常に困難な厄介な代物です。
硬化不良はなぜ起きるのか?
硬化不良は、主に2成分形のシーリング材で起こります。
2成分形のシーリング材とは、基剤と硬化剤を現場にて攪拌し使用するシーリング材です。
最も硬化不良の原因として考えられるのは、攪拌(かくはん)不良と言われています。
専用の攪拌機で15分攪拌する(混ぜる)のですが、作業に追われて5分程度の攪拌で使用したり、缶底、缶壁、パドルなどの混ざりにくい部分をかき落とさないで使用すると硬化不良の可能性が高まります。
また、攪拌時に別の種類のシーリング材の基剤と硬化剤を混ぜたり、適正量で攪拌しなかった場合も硬化不良は起こります。
これは、サクサクのクッキーを作る工程と似ています。
バターと砂糖をレシピ通りの分量でしっかりと混ぜないと、生地がパサパサしてしまったり、固くなってしまい、サクサクのクッキーが作れません。
上記のことを踏まえると、
硬化不良は故意ではないにしろ作業側のミスと言えます(※前にも書きましたが軟化現象とは別物です)ので、我々は適正な攪拌時間、分量の確認、攪拌手順をしっかり守らなければならないと考えます。
実際に硬化不良しているシーリング材の処理は、さらに厄介です!
喜んでやるシール(シーリング)屋さんなどは、皆無でしょう。僕も嫌ですw
最後にシーリング工事(硬化不良処理)の手順を紹介します。
建具などをなるべく汚さない様に注意しながら、カッター等で撤去します。
でも絶対に汚れてしまいます。
硬化不良している残材や汚れを溶剤でしっかり落とします。
形状などからどうしてもしっかり清掃しきれない場合は、特別なプライマーで、一旦固めます。
残材が残らず清掃できた場合は、通常のプライマーで問題ありません。
プライマーとは、シーリング材の接着性をよくするための材料です。
通常通りにシーリング充填すれば完了です。
施工完了
☆通常のシーリング工事の詳しい手順は、以下の記事からご覧いただけます☆
シーリング材の硬化不良でお困りであればご相談ください。
お見積り・ご相談は無料です。
それでは、今回はこのへんで。
ではでは。
日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭