本日のスタッフブログは、内田が担当させていただきます。
突然ですが、はっきり言ってブログネタに困っています。【そばを語る】シリーズに逃げる手もあったのですが、今回は表題の石調仕上材について書きたいと思います。
タイルの壁面を石調仕上材で高級感のある仕上がりに。
お客様より、エントランス壁面の改修依頼があり、ちょっと悩みました。エントランスはいわば建物の顔になる部分ですので、やっぱり格好よく仕上げたいのです。既存がタイル面なので、建物全体のバランスも踏まえ、石調仕上材にて提案し工事を実施する運びとなりました。
今回使用する材料はこちら『関西ペイント アレスシリコンストーン』
アレスシリコンストーンは、落ち着いた高級感の仕上がりになるだけでなく、防水性、太陽光や温湿度などの自然現象への耐久性にも優れた仕上材です。
石調仕上材の工事手順をご紹介!
まずは、下地を平滑にするためカチオン系の樹脂モルタルでしごきます。
写真のように既存のタイルが透けて見える段階で、塗装工程に移るといかにもタイルの上から塗りました感が出るので注意が必要です。
コテムラをサンディングで平滑にします。
2回目の平滑処理をします。
タイルが透けなくなりました。更に微細な凹凸をパテでしごきます。完全にフラットです。ここまで下地にこだわる職人さんに敬意しかありません。
完璧な下地ができたので、いよいよ塗装工程に移ります!
シーラー塗装(下塗り用の塗料)をします。
目地になる部分を塗装します。
続いて、墨出しです。割付けは何気にセンスが問われますW
墨出しとは、工事に必要なさまざまな基準線・形や寸法を書き出す作業のことです。
目地棒と呼ばれる養生材を貼ります。
次に下塗りです。
アレスシリコンストーン下塗材
防水形のアクリルゴム系弾性塗料なので、外部に使用した場合に高い防水効果が期待できます。
続いて、主材塗りです。
アレスシリコンストーン主材
ベース塗りとパターン付けの2回塗りになります。
プラスチックローラー押え
パターン付けの工程の際は、材料が乾く前にプラスチックローラーで凸部分を軽く押さえます。
最後にトップコートを塗装すれば、工程終了です。
アレスシリコンストーントップコートクリヤー
さあ、ここまでくればゴールは目の前です。
目地棒を剝がして、手直しすれば施工完了です。
簡単に書いていますが、この目地棒剥がしが結構厄介な作業なのです。更に筆を使った目地の手直しは、ものすごく繊細な作業です。
壁面改修のビフォーアフター
どうでしょうか?
下地にこだわったおかげで、タイルの上から施工したとは思えない出来栄えです。
既存のタイルを剥がさずに、通常モルタルでの下地造作は、既存タイルの接着力を担保にする点、並びに新設するモルタルの接着強度の点など留意しなければならない事があります。薄付けによる下地調整でも工程を重ねることで、強固で不安のない下地をつくることができます。
石調仕上材に興味がわいた方は、ぜひご相談ください。
それでは、今回はこのへんで。
ではでは。
日本外装株式会社
サービスプランナー 内田博昭