本日のスタッフブログは、二宮が担当いたします。
これまで『ウレタン防水とは?』・『塩ビシート防水とは?』の基礎解説としてブログ記事を書かせて頂きました。
前回のブログはこちらから
今回は「FRP防水」について書かせて頂きます。
戸建てのベランダ等に多く使用されているFRPですが、これまでの防水の種類の中でも1番耐久性、耐侯性に優れ、頑丈な素材を用いた防水工法であると言えます。
FRP防水とは?
FRP(Fiber Reinforced Plastic)は、繊維強化プラスチックとして知られており、防水以外にもヨットの船体や浴槽等幅広く使用されている材料です。
FRP防水の特徴(メリット)
FRP防水の特徴(メリット)
1、耐久性
先にも少し述べましたようにFRPは非常に強固で耐久性があります。繊維がプラスチックによって補強されているため、優れた耐荷重性能を持ちます。これにより、長期間にわたって防水性能を維持することができます。
2、軽量性
FRPは軽量でありながら非常に強靭な素材です。そのため、建築物や構造物において、重量を軽減しつつも十分な強度を確保することができます。
3、耐薬品性
(通常の建物の防水工事では気にする点ではありませんが) FRPは多くの化学薬品に対して耐性を持っています。これにより、化学工場や処理施設など、薬品や腐食性物質が多く存在する環境でも防水材として使用されることがあります。
4、非金属性
FRPは金属ではないため、錆びることがありません。この特性により、水や湿気が多く、錆びや腐食が発生しやすい環境においても、長期間にわたって防水性を維持することができます。
5、柔軟性
FRPは成型時に様々な形状に加工することができ、曲線や複雑な形状にも対応できます。これにより、建築物や構造物のデザインにおいて自由度が高く、防水施工が容易になります。
6、施工性
FRPは比較的容易に加工および施工することができます。現場での加工や取り付けが簡単で、作業効率を向上させることができ工期短縮につながります。
7、環境への配慮
FRPはリサイクル可能な素材であり、環境にやさしいとされています。また、製造時に排出される有害な物質が少ないため、環境への負荷が低いとされています。
このように非常に優れた特性の多いFRP防水ですが、良い面(メリット)だけではなく、当然悪い面(デメリット)も存在します。
FRP防水工事の作業風景はこちら
今回はFRP防水の特性、メリットについて書かせて頂きました。
次回のブログをFRP防水後編としてFRP防水のデメリットについて書かせて頂こうと思いますのでお楽しみいただけましたら幸いです。
日本外装株式会社
サービスプランナー 二宮圭太郎